「低音が出ない」

 

とか

 

「音が小さい」

 

とか

 

「ノイズがある。」

 

とかいう場合、まずはマイクカプセルを疑うのが鉄則だ。

 

今回は1970-1980年代のAKG C451EB C451E C452を例に挙げよう。

 

C451やC451EB、C452はカプセルを共有出来るので同列で扱うこととする。

 

このカプセルは指向性の違いで何種類か存在する。

 

単一指向性のCK-1や無指向性のCK-2が一般的だ。

 

ちなみにこれらのカプセルはアダプターを介せばC460やC480にも取り付け可能だ。

 

ところで、C451E、C451EBは型番も形状もよく似ているが現行のC451Bとは全く異なるマイクだ。

 

実に紛らわしい。

 

AKG C451Bはカプセル部の取り外しや交換は出来ないし、そもそもエレクトレットコンデンサーマイクである。

 

それはさておき、本題に戻ろう。

 

音質異常のAKG C451EB C451E C452。

 

故障したらDIYで修理だ!という人間も多い。

 

トーシロにイジられたマイクの多くはネジがなめている。

 

ネジが回せなくなって内部にアクセスすることさえ出来ない個体も多い。

 

自分で修理出来るなどと安易に思わないで欲しい。

 

死んだ人間は生き返らない。

 

それが真理だ。

 

アホなYoutuberがワシのブログの内容を丸パクリして修理分解動画をアップしているのも知っている。

 

前にも書いたが、本物の技術者は修理方法を一般に教えたりしない。

 

理由も書いた。

 

興味があったらこのブログは隅から隅まで読むといい。

 

あえて繰り返さない。

 

一言。

 

ネットで出回っている修理動画は全て素人のオナニーだ。

 

以下、商品説明。

 

AKG C451EB

AKGを代表する名器、C451EBです。

カプセルはCK-1です。

残念ながら低音が出ません。

また、他の個体と比較して音が小さいです。

ノークレームノーリターン。

ジャンク品扱いとします。

現状販売です。

 

このような症状のAKG C451EやC451EB、C452、C460、C480に何が起きているか御存じだろうか?

 

実は、こんなことになっている。

 

刮目(かつもく)せよ!

 

 

 

 

ダイヤフラム(振動板)をよく見てほしい。

 

 

ダイヤフラムの膜が破れて後ろのバックプレートが見えているのが分かる。

 

以前掲載したNeumann KM56と同じような症状だ。

 

破れるのはノイマンKM56のカプセルに使用されている金属膜(KM56の場合はニッケル膜)だけではない。

一般的なプラスチック製のダイヤフラムも破れるのだ。

 

こうなった場合、修理は一切出来ない。

他のカプセルに交換するしかない。

 

オクでAKG C451E C451EBを買ってはいけない!!!