1980年代から20年以上に渡り作られ続けたマイクにAKG C414B-ULSというマイクがある。
兄弟機としてトランスレスのAKG C414B-TLやTL2というマイクもある。
C414B-ULSとC414B-TL2は回路図を見れば一目瞭然だが、中身はトランスと大きなコンデンサー以外ほぼ同じだ。
そして、幸か不幸か壊れる部分もほぼ同じだ。
まず初めに言っておくことがある。
ノイズが出始めたらほぼ修理不可能だ。
なぜなら、専用部品に近い、入手困難パーツが存在するからだ。
誰か作ってくれー!
と叫びたくなるのは世界中でワシだけではないはずだ。
おそらく3人くらいいるだろう。
SONY C-38Bのページでも書いたが、専用部品は恐怖に近いものがある。
C414B-ULSとC414B-TL2に共通する入手困難なパーツ。
それは、
「抵抗」
ありふれたパーツだが、このマイクに使用されている値の抵抗はそんじょそこらのパーツ屋では入手不可能だ。
そもそも入手可能なのか?
それは、何と!
まさかの3GΩ!
という、超高抵抗である。
近所の田舎のパーツ屋には100MΩすら置いていないだろう。
それなら近い値で、といきたいところだが近い値すら存在しないのだ。
オクでAKG C414B-ULSを買ってはいけない!
オクでAKG C414B-TL2を買ってはいけない!
ノイズが出たら終わりと思え!