この本オススメ↓
SCHOEPSと書いてショップスと読む。
クラシック音楽の録音によく使われるマイクだ。
SDCの最高峰である。
※SDC=Small Diaphragm Condenser ⇔ LDC=Large Diaphragm Condenser
SCHOEPS CMC56というマイクをご存知だろうか。
指向性の切り替えが可能なSDCのサイドアドレスカプセル、MK6とCMC5プリアンプの組み合わせである。
オクでSCHOEPS CMC56 (CMC5 + MK6)を買ってはいけない!
中古マイク業界の常識である。
なぜか?
カプセルに致命的な欠陥があるからである。
内部パッキンの経年劣化により指向性の切り替えが出来なくなるという欠陥だ。
よくあるのは全てのポジションで双指向になるという症状である。
双指向と言っても完全な双指向ではない。
表と裏で微妙にレベルが異なる。
実に95%の個体で発生している。
MK6と同じ指向性切り替え機構を持つカプセルの原型は1960年代に開発された。
1964年発表のSCHOEPS CMT26、CMT226、CMT126、である。
1965年にはSCHOEPS CMT36やSCHOEPS CMT56が誕生した。
CMT36、CMT56はカプセルの固定方法がCMC5以降と異なり、側面の小さなビスで固定するようになっている。
当然、その頃の個体は全て経年劣化を抱えた不具合個体である。
万に一つも奇跡はない。
かつてはこのタイプのカプセルを2個搭載したSchoeps CMTS301やSCHOEPS CMTS 501Uと言うステレオマイクも存在した。
当然、両方のカプセルに不具合を抱えている。
MK6マイクカプセルの指向性の切り替えはカプセル背面の速度孔の大きさを変えることにより実現している。
シングルダイアフラムのコンデンサーマイクカプセルの場合、指向性切り替えを実現するには速度孔を調節する。
つまり、無指向では完全密閉、単一指向では微開、双指向では全開ということである。
指向性切り替えが可能なリボンマイク、RCA 77DXと同じ仕組みだ。
開口具合を調節する重要な部品が速度孔をふさぐ特殊なパッキンなのだが、経年劣化により役目を果たさなくなってくる。
SCHOEPS MK6カプセルの構造は非常に複雑だ。
無指向と単一指向だけなら簡単な構造で済んだものを双指向も可能にしたために構造が極めて複雑なものになったのである。
【下図参照】
a 単一指向
b 無指向
c 双指向
矢印と速度孔の開口度を見ると意味することがよく分かる。
この複雑な指向性切り替え機構に加え、プラスチックやゴムなど耐久性のない素材を使用しているため、確実に経年劣化が発生するのである。
以前はSCHOEPSでこの症状は修理可能だった。
しかし、カプセル1個の修理が約10万!と恐ろしく高額な修理費用が発生した。
まあ、ドイツ本国に送ってから修理なのだから当然だわな。
マイクの修理とはそんなものだ。
新品を買うのに近い金がかかる。
SCHOEPS MK6カプセルはすでに生産完了になったため、現在は修理を受け付けていない。
経年劣化により確実に致命的欠陥が発生するカプセルに未来などあるわけない。
現在、このマイクを3本販売しているヤツ。
テメー、真実を語れ。
「アンプ部は完動、カプセル部の指向性切替ができているか不明です。(音出しは確認済み)」
じゃ、ねーだろ。
お前が1年2ヶ月前に3本セットを15万円で買ったとき、
「委託品です。SCHOEPS社製 CMC-56Uniマイク・3本、カプセル部MK-6・3個で、すべてジャンク品として出品します。スタジオで使用していた物です。現在のマイクの状態を代理店で調べていただきました。●9146+カプセル2971→すべて双指向になっている。●9174+カプセル2972→すべて双指向になっている。●4930+カプセル2570→すべて単一指向になっている。3本共にプリアンプ異常なし。ですが、完動品ではないためジャンク品として出品しました。マイクのボディにスタジオの刻印が入っておりますので、その点はご了解ください。この写真でご理解になれる方でご質問がある場合には、必ず入札前にお願いします。お答えするのに時間がかかる場合もありますので、時間に余裕を持ってご質問ください。落札後はノークレーム・ノーリターンでよろしくお願いします。ヤマト運輸宅急便の最小サイズでお送りします。」
と書かれていただろうが!
死ね!
SCHOEPSと書いてショップスと読む。
クラシック音楽の録音によく使われるマイクだ。
SDCの最高峰である。
※SDC=Small Diaphragm Condenser ⇔ LDC=Large Diaphragm Condenser
SCHOEPS CMC56というマイクをご存知だろうか。
指向性の切り替えが可能なSDCのサイドアドレスカプセル、MK6とCMC5プリアンプの組み合わせである。
オクでSCHOEPS CMC56 (CMC5 + MK6)を買ってはいけない!
中古マイク業界の常識である。
なぜか?
カプセルに致命的な欠陥があるからである。
内部パッキンの経年劣化により指向性の切り替えが出来なくなるという欠陥だ。
よくあるのは全てのポジションで双指向になるという症状である。
双指向と言っても完全な双指向ではない。
表と裏で微妙にレベルが異なる。
実に95%の個体で発生している。
MK6と同じ指向性切り替え機構を持つカプセルの原型は1960年代に開発された。
1964年発表のSCHOEPS CMT26、CMT226、CMT126、である。
1965年にはSCHOEPS CMT36やSCHOEPS CMT56が誕生した。
CMT36、CMT56はカプセルの固定方法がCMC5以降と異なり、側面の小さなビスで固定するようになっている。
当然、その頃の個体は全て経年劣化を抱えた不具合個体である。
万に一つも奇跡はない。
かつてはこのタイプのカプセルを2個搭載したSchoeps CMTS301やSCHOEPS CMTS 501Uと言うステレオマイクも存在した。
当然、両方のカプセルに不具合を抱えている。
MK6マイクカプセルの指向性の切り替えはカプセル背面の速度孔の大きさを変えることにより実現している。
シングルダイアフラムのコンデンサーマイクカプセルの場合、指向性切り替えを実現するには速度孔を調節する。
つまり、無指向では完全密閉、単一指向では微開、双指向では全開ということである。
指向性切り替えが可能なリボンマイク、RCA 77DXと同じ仕組みだ。
開口具合を調節する重要な部品が速度孔をふさぐ特殊なパッキンなのだが、経年劣化により役目を果たさなくなってくる。
SCHOEPS MK6カプセルの構造は非常に複雑だ。
無指向と単一指向だけなら簡単な構造で済んだものを双指向も可能にしたために構造が極めて複雑なものになったのである。
【下図参照】
a 単一指向
b 無指向
c 双指向
矢印と速度孔の開口度を見ると意味することがよく分かる。
この複雑な指向性切り替え機構に加え、プラスチックやゴムなど耐久性のない素材を使用しているため、確実に経年劣化が発生するのである。
以前はSCHOEPSでこの症状は修理可能だった。
しかし、カプセル1個の修理が約10万!と恐ろしく高額な修理費用が発生した。
まあ、ドイツ本国に送ってから修理なのだから当然だわな。
マイクの修理とはそんなものだ。
新品を買うのに近い金がかかる。
SCHOEPS MK6カプセルはすでに生産完了になったため、現在は修理を受け付けていない。
経年劣化により確実に致命的欠陥が発生するカプセルに未来などあるわけない。
現在、このマイクを3本販売しているヤツ。
テメー、真実を語れ。
「アンプ部は完動、カプセル部の指向性切替ができているか不明です。(音出しは確認済み)」
じゃ、ねーだろ。
お前が1年2ヶ月前に3本セットを15万円で買ったとき、
「委託品です。SCHOEPS社製 CMC-56Uniマイク・3本、カプセル部MK-6・3個で、すべてジャンク品として出品します。スタジオで使用していた物です。現在のマイクの状態を代理店で調べていただきました。●9146+カプセル2971→すべて双指向になっている。●9174+カプセル2972→すべて双指向になっている。●4930+カプセル2570→すべて単一指向になっている。3本共にプリアンプ異常なし。ですが、完動品ではないためジャンク品として出品しました。マイクのボディにスタジオの刻印が入っておりますので、その点はご了解ください。この写真でご理解になれる方でご質問がある場合には、必ず入札前にお願いします。お答えするのに時間がかかる場合もありますので、時間に余裕を持ってご質問ください。落札後はノークレーム・ノーリターンでよろしくお願いします。ヤマト運輸宅急便の最小サイズでお送りします。」
と書かれていただろうが!
死ね!