私は貝になりたい。
僕と母親の信頼関係はそう強くない。
それは子どもの頃の空白の時間故に仕方のないことだ。
実際、ずっと一緒に暮らしてる親子だって人によっては希薄な関係だ。
問題は僕が心を開こうとしてしまっていることにある。
どう頑張っても埋められない信頼関係ならば放っとけばいいことなのに。
未だに彼女の敵意にショックを受けてしまうのだ。バカである。
ここに信頼関係があれば「本気ではない」と思えるだろうし、
そもそも関係を持とうとしなければどう思われようと構わない筈なのだ。
僕は未だに彼女を母親だと思おうとしてもがいてるバカなのだ。
何があっても切れない絆というものを信じたいと思うバカだし、
それを信じきれない愚か者なのだ。
もはや自分が何を追っているのかもわからない。
僕は彼女の発する言葉を区別することができない。
「愛してる」「邪魔」「好き」「面倒臭い」「良い子」「あっちいけ」
「ウザい」「消えろ」「頭が悪い」
※ネガポジ交互に配置しようと思ったけどポジが圧倒的に少なくて泣いた。
ポジティブな言葉の方が本心で、
ネガティブな言葉は疲れているから出たという言葉を
何故信じられる人がいるのか僕には理解できない。
確かに真偽はどうであれ良い方を信じた方が自分が楽というのはわかる。
しかし聞こえの良い言葉に騙されて痛い目を見るというのもわかるのだ。
ガキの頃に変に気負わなければよかった。
本当に僕は人見知りだったんだろう。
相手は知ってるけど自分はよく知らないという状態が大変不快だった。
だから今の今までできなくて消化不良を起こしているのだと思う。
母親に執着するのは多分それだと思う。
そしてこんなに時間が掛かるということは、
それはもはや出来ないことなんだろう。
彼女との絆なんて、絶対作られないんだ。
最近できてきたと思って嬉しかったのに、
やはりダメなのだと思うと酷く落ち込むものだなぁ。
つまらないことだとはわかっているのに。
心は勝手に傷付くもので。
そんなものは放っとけと無視してきたら、変になってしまった。
心の傷なんて無視して生きれば生きれるんじゃなかったんですか。
何にも楽しくなくなったじゃないですか。
全部が苦しくなったじゃないですか。
僕が悪かったんですか。僕が悪いですよね。僕のことですもんね。
僕の頭が悪いのは本当に申し訳ないと思っているのだけど。
人よりも出遅れて母親というものを受け入れようとしてるのに。
普通の人と比べられる人生は本当に苦痛でしょうがない。
受け入れる必要はないって最近思えたけど、簡単に切り替われない。
バカだと思う。バカだと思う。バカだと思う。
私は貝になりたい。