お前は強いから | SHOUT PIT

お前は強いから

父親の問題行動で弟がグレる的な話になると

父子家庭でアレを一身に受けてきた俺はなんなんだって思ってしまう。

 

そもそも親父だって人の子だ。

間違いも犯すし得意不得意はある。

本人が悪意を持ってやったことでもないようなことを

「愛情がない」「感心がない」など言うのは酷だと思う。

 

それに大して自分が傷付いたというのは、まぁ分かる。

一時的にグレたってまぁ仕方はないだろうと思う。

許そうともがいた末の行動なら、少なくとも僕は咎めようとは思わない。

 

だから、親の所為で自暴自棄になってしまうなと言う。

自暴自棄になる時期はあったとしても、

そこから抜け出そうと思ってればいい。

 

 

いつかは許してやってやれと言う。

だってその方が自分の心が守られるから。

 

 

そんなことを言っていると決まって僕は
「お前は強いから」「父親に慣れてるから」
と言われる。



それを言われる度に、
壊れてやればお前らはそれを理解したのかとやるせなくなる。
そしてお前らが理解したら俺は救われるのかとさえ思う。

理解してほしいとは常に思っていた。
でもそれは叶わなかった。叶わないものなのだ。クオリアというものだ。
絶対的な理解を求めたら永遠に満たされないのだ。



僕の望みは物心付いた時から「強くなりたい」のひとつだけだった。
どんな境遇にも、どんな環境にも、どんな待遇にも、
負けない強い人に憧れた。

それは僕がそうではないからだ。
そうではないから憧れたのだ。



未だに強くなれたとは思わない。
そりゃ、ガキの頃よりはマシかもしれない。その程度。



お前は鈍感なんだから、彼は繊細だから。
なんてバカみたいなこと言われたら変になってしまいそうだ。

繊細であることを、弱くあることを、
許される世界ってなんだよ。


なんでお前自身が弱いことが他人の所為なんだよ。


少なくとも、自分の心の中だけでは他人の所為にしてはいけない気がする。
別に世界に自分の可哀想さを認めさせたって、訴えて金取ったって、
そんなのは好きにしたらいいが。

自分が弱いことは自分の中だけでは他人の所為にしちゃダメだろ。
潰れちまうよ。そんなの。ダメになっちゃうよ。

ちょっとでも甘えると、心は癒されるどころかポッキリ折れてしまう。
頑張る為の甘えならまだしも、弱いままを認める甘えは危険だ。


自分の心が弱いから、守るんだろ。
甘えないように、鞭打ち続けるんだろう。


心が強かったらこんなところで管は巻いてないよ。




いつか、そう言われても、
「そうだよ、俺は強いからね」って言える強さが欲しい。

「俺は努力してるのに、ただの鈍感呼ばわりしやがって」なんて
本当は思いたくはない。心が狭いにも程がある。
まぁ、努力は認めてやれよとは思うが強要することでもないからね。




でも傷付く度にこうやって吐き出すと、
自身の目標が見えて来るものだ。

そうだ。
僕はいつか、「俺は強いから」って言える人になりたいんだ。



紙ゴミクズメンタルでも、強くありたい。
感受性を失うことなく、強靭でいたい。
どんな環境でも、人として歩んでいたい。

それが一番格好良くて凄いことだって、俺は知ってるから。




「僕なんかが格好良さを求めるなんて烏滸がましいですよねすいませんゲロブタゴミカスでいいので許して下さぁい…!」
って思わなくなっただけ強くなったって言っていいよな。


負けるものか。折れるものか。
俺の信条は、「折れるなら360°折れて立ち直れ」だ。