陰陽
善悪を持つ者の心には常に陰と陽がある。
陰の部分はネガティブに捉えられ易いがそのものが悪いわけではない。
それを勘違いしてジキルとハイドよろしく陰の部分を排除しようとすれば、
陰陽のバランスが崩れて破滅を引き起こす。
要はバランスなのだ。
自らさえ恐れるような悪事をするのは心の陰の部分ではない。
陰陽のバランスが崩れた時にそれをしてしまうのだ。
だから臭いものに蓋をし好ましいものばかりをもてはやす。
或いは悪魔崇拝者まがいのワル好きで明るいものを排除しようとする。
それこそが恐ろしく危険なことなのだと思う。
陰陽は混ざり合わないくせに寄り添わねばならないもので、
その調和を保つのは理屈的に考えようとするとなかなか難しいことだ。
普段は多くの人が無意識にできていることだけれど、
何かをきっかけに体がド忘れしてしまうと理論がないとたちまち道を間違えてしまうこともある。
理論とはその為にも存在すると僕は思っている。
陽を讃え過ぎない。陰を恐れ過ぎない。
陰を愛するあまり陽を嫌わない。
二つは一つなのだから。
陽を愛するなら陰も。
陰も愛するなら陽も。
互いの情緒を楽しめばいいのだと思う。
すべてのものはそうだが、
酷く嫌ったり排除しようとすれば
よくないことが起こる気がするんだ。