さよなら低能
僕は無力で。
喧嘩も暴力も止められないただ無力な生き物で。
誰一人癒せず期待を裏切ってばかりの死に損ない。
死ぬことでさえ誰も喜ばない。
何をしても誰も嬉しくない。悲しくもない。
どうでもいい。
何をしても迷惑な存在。
期待を掛けても、蔑んでも、何の価値も得られない無能。
母の若さを奪った。
父の期待を裏切った。
祖母を悲しませた。
祖父の金を奪った。
弟の尊厳を傷付けた。
友人には恩も返せなかった。
それを思っても尚、何もできない何の価値もない肉片。
食べて栄養にしてもらえればよかったけれど、
半端に人間だった故にそれも叶わない。
できないことが多過ぎた。
やれないことが多過ぎた。
誰にも望まれない。
誰も気にしない。
いたことさえ、忘れられていく。
せめて、それが癒しになればいい。
無かったことになればいい。
結局何もできなかった。
結局誰も救えなかった。
自分さえ僕は救えなかった。
無力、無能、無価値。
きっとそれさえ、世間体的に否定されるのは目に見えている。
己が体裁を守る為に、私を愚かと罵る人がいるだろう。
それで彼らが救われるなら本望。
僕には何も無い。
僕は、母親が欲しかっただけなのだけど。
あまりにも無力過ぎた。