夏の静かな夜
誰もいない通り道に1匹のネコ
周りを探索するように辺りを見渡す
月は明るく街を照らし道を示す
モフモフの柔らかい姿は慣れた様子で歩く
穏やかに流れる小さな川を渡り目的地を目指す
敵は誰もいない
暗闇に生い茂る草が境界線を隔てる
にゃー、と一言鳴くも返事は無い
1匹の世界
しばらくすると光が見えてきた
家の窓には1匹のモフモフが優雅に佇んでいる
お互いの視線が交わす
2匹の世界 時計の動きが止まる
時が流れる
突然、電気が付いた
窓際の美女は楽しい声と共に姿を消す
1匹は再び歩き出し来た道を戻る
月はいつしか雲がかかり暗闇となる
その交錯した表情は誰も見ることは叶わない