くも | ++ Twelve Moon ++

++ Twelve Moon ++

いつかまた、あの欠片たちに出会えたら・・・
そんな想いを笑顔の裏に潜ませ生きてきました。

そしてついにその『いつか』は現実のものとなり、あの欠片たちと再会できました。
夢のような時間はあっという間に過ぎて行きました。



『またいつか』・・・ね。

 

夢を見た。





とても久し振りに、夢を見た。








それは、とても不気味な夢だった。









てんとう虫サイズの蜘蛛を、割り箸の背で、私がひたすら潰すという…





そんな夢。













何より不気味だったのは、次から次へとゾワゾワ湧いて出る蜘蛛の姿ではなく、その蜘蛛をひたすら潰している私の表情が無表情だったという事。








騒ぎ立てるでもなく、泣き喚くでもなく。




使命感に燃えるでもなく、達成感に満足するでもなく。







流れ作業の如く淡々とこなすその姿は、まるで無機的なロボットだった。











俯瞰で眺める私の目には、夢の中の“私”を囲む見知った顔が幾人も見えていた。








だけど夢の中の“私”はその存在に気づこうともせず、狂気の世界を独り愉しんでいるようだった。




















次から次に湧き出る蜘蛛は、何を意味していた?









それを押し潰す“私”は、何を意味していた?














『A.M.6:40』






見慣れない時間に覚醒した私は、夢の世界を名残惜しげに回想していた。











現実の世界で無表情になる事はそうそうない。






冷めた表情に見えても必ず喜怒哀楽の気配はあり、僅かに放たれる匂いは感情によって違う。














どうしたものか…













私は今、自分の感情が解らない。








喜怒哀楽の気配、匂い、色…









まるで無機的なんです。



















http://www.youtube.com/watch?v=ZPZ6-U_18hU&sns=em












くもにはくもの辛さがある。











地上から見上げるこの空は、宇宙から見下ろした時、果たしてどんな色をしているのだろう。














そこにいつもの景色がなかったとしても、私は受け入れる事ができるだろうか・・・