激しく強く打ちつけたり、弱く静かに降ったり…
雨は本当に気紛れなやつだ。
植物にとって雨というものは絶対に必要な生命の源であり、ライフラインと言える。
だけど、スコールのような雨が降ると、たちまちその植物たちを傷つける凶器の刃へと変貌する。
降り頻る雨の勢いで幹は折られ、抉られた土と共に根こそぎ流されていく。
一歩間違えると、死を招くものになってしまう。
自分の意思ではどうにも出来ない事もある。
突然の事態に、抗う間もなく従わなければならない時もある。
それでも、命ある限りは生きなければならない。
その命が朽ちるその時まで、精一杯生きなければならない。
それが、一人では生きてはいけない人間の義務であり、自ら命を絶つという事が出来ない植物と同じ、使命なのだと思う。
『一つしかないあなたの命は、あなただけの物ではないのだから…』