LUNA SEA Holy Night① | プロト・カルチャー

プロト・カルチャー

ROUAGEベストより マクロスからではない

2016年12月24日


LUNA SEA さいたまスーパーアリーナ


意外にもチケットが余っていたらしく


当日引き換え券にて急遽行くことに決めた



これも意外や意外


1年何か月振りのワンマンらしく


確かにフェスの出演が多かったので


ライブをやっていないというイメージは無かった



ダメ押しで意外なのが


ワタクシにとっては初ルナシーである(ワンマンは)



sumi


この日は風が強く帽子が飛ばされた


正にEND OF SORROW(笑)



2日目なので16時からの開演


なんとも幻想的で神秘的なステージは


まさにクリスマスに相応しい



20分程度押してメンバーが登場


この時、ふとした疑問が浮かぶ


順当にいって最後の登場は


ヴォーカルが基本だと思うのだが


(うる覚えなので間違いはご容赦)


トリはSUGIZOだったと思う



これがラウドネスなら高崎がトリで


ステージに上がるのは納得だし


彼がバンドの中心人物であることは


誰がどうみようと周知の事実



つまり終幕以前のライブを観てないので


わからないのだが今現在においては


SUGIZOがバンドの中心だということが伺える



その確証はラストの『Wish』が終わって


SUGIZOだけが最後まで残り


深々とお辞儀をして


黙祷の様な


祈りの様な


合掌を数分間おこなっていた


ある種、RIKAの合掌に近い



あくまで風のうわさではあるが


このインタビュー からして確度は高い)


終幕前ソロ期間が終わり


5人が再集結した際


RYUICHIがポップ路線を全面に出し


またソロをやりたいと言い出して


終幕に至ったという事らしい



それはサウンドに如実現れていて


終結後に出したアルバム『SHINE』は


ソロ前にシングル『END OF SORROW』のような


寒気と恐怖を覚える程のグループは無くなっていた



当時、あのグループのまま活動を続けていたら


どんなとんでもないバンド…


いや、音になっていただろうと


別な恐怖もあってホッとはしたものの


このアルバムを聞いてガッカリしたしたのも確か



これについてはSUGIZO自身も


アルバム制作前にワンツアーをやるべきだったと


後悔していたらしい



そんなアルバムはポップで万人受けしやすく


セールも好調ではあったものの


スレイブの中には「んっ?ナニコレ」と


ここの奥底では疑問に思った人は絶対にいるはず



ちなみに私のこのアルバムの評価は


『カッティングの妙』である


ギターの演奏をしているので


このアルバムにおけるギタープレイは


なかなか興味深く、カッティングフレーズは


機会があればコピーしたいと思わせる程


非常に完成度が高く素晴らしい



だがしかし…


言い換えればそこに注目がいくしかない


バンドとしての評がしずらいアルバムであるのだ



この時期の雑誌のインタビューを思い出すと


シングルコイルがブームだったとか


機材に関するコメントが占めていた


無論、ギター雑誌であれば機材を語るのは


当然と言えば当然であるが


過去のようにアルバムについての


思い・意味を語る言葉は少なかった



それは偏に


自身のプレイに没頭するしか


楽しみを見い出せない


個人プレイに徹したアルバムのように感じた



もしポップさを求めるとしたら


『EDEN』のような楽曲がLUNA SEAらしさといえよう



だから当時『STOMY』や『I for you』を聞いても


なんかアレっはてなマークて感じで好きではなかった


(終幕前のI for youの演奏はスゴク良くなっていたが)



そんなバラバラだった5人が


Rebootし、ブランクを経て演奏した


『STOMY』『SHINE』『I for you』は


とても心が震えて素敵だった



当時、これ演奏・発売する意味あるのか?と


思った楽曲はあの時つくっておいて正解だったんだと


反省よりも何よりもうれしくて仕方がなかった



発売当時のライブを観ていないので


どう盛り上がっていたのかは知る由もないが


その時よりも格段に楽しい気持ちで


観た人すべてが幸せになったのは間違いないと思う



これはRYUICHIがポツリともらしたMCだが


リハ中は「なんか、うれしいね」とメンバーで


LUNA SEAを演れる喜びを噛みしめてる風だった



SUGIZOの長い祈りは


そんな感謝を噛みしめ


ファンと共有しているのだろうと


思わずにはいられない





つづく