そもそもどういった経緯で辞めるかを
説明していなかったが
単純に言えば
会社に愛想が尽きたのである
欺瞞に聞こえるだろうが
これでも一番会社を愛していたのだ
たぶん役員よりもである…
だから余計に会社の未来について
真剣に考えていたのだ
私の理念として
『会社は続けてなんぼ』である
その為には欠かせない事と言えば
人材育成に他ならない
現状、我が部署は
7月時点で嘱託が二人 50代一人
30代後半の私で計たった4名である
この時点ですでにおかしく
他社取引先からも違和感を持たれる
私は2年近く前から、この現状を説明し
人を増やしてくれと言って
納得はしてくれるものの
全く増やす素振りすらみせない
開発の方に人を入れるのに注力をしている有様だ
無論、開発に人を入れて
新製品を作る事は大事ではあるが
こちらの部署(製造)はそれらを下支えする
売り上げを上げる重要な土台である
土台がおかしくなれば
生産ができない=売り上げがない=お金がない
給料もままならず
品質がおかしくなれば不良が出て
それ対応やらで経営を圧迫する
※うちは一台不良が流出すると
波及性の観点で外に散らばったものを
回収するリスクに常に怯えている
ただ経営陣は全くといっていいほど
この危うい状況に対して危機感がない
言ってしまえば『何とかなるだろう』しか考えていない
徹夜でやれとか土日出れば大丈夫と思っているのだろう
云わば 奴隷扱いともとれる
確かに一ヶ月程度ならばそれは可能である
しかし年末までは予定が詰まっている状況であり
高齢者かしかいない状況ではもう限界なのである
いずれ、私より年配の人間が何かしら事があり
生産ができなくなる状況になることの予想は容易かった
その予想は違う形で的中し…
嘱託のうち一人が
責任感がなくなった為かいい加減な仕事をやるようになり
私の指示を仰がず好き勝手に仕事をするようになり
ミスをしても誰かの所為にしようとする有様だ
品質的な問題からも重要な仕事は任せられない為
社長に相談にし注意された嘱託は逆ギレし
余計に酷くなった…
こんな人間の責任を取りたくないし
会社の未来を考えてない経営陣も信じられない
このままいけば会社に潰されると思い
本来は5月末で辞める予定だったが
経営陣3人に囲まれて渋々年末までということで妥結した
これが一番の失敗だった…
教訓としては半年も引っ張るもんじゃない
1ヶ月でキッチリ辞める事が大切なのだ
つまり責任感は自分を追い詰るだけであり
滅ぶすだけだった…
その後、嘱託については
社長が『何とかする』だけのその場を取り繕うだけの解答で終わり
私が勝手な事をやらせない姿勢を貫いた甲斐があってか
好き勝手出来ない状況と理解し
(私が辞めた後の火の粉を回避した節もある)
7月で退社する運びになった
しかし、その後は酷い状況へ戦局が変わるのであった…
つづく