久々のジャンク置き場から見つけてきた
GUYATONE PS-031
DISTORTION PRO X-Ⅰ
1050円
初期シリーズしか持っていないので
なんとも言えませんが
筐体は艶出しで高級感があり
状態も悪くはありません
そういえばグヤトーンは
今年一月末に倒産しましたね
中古しか買わないくせに
言うのもなんですが非常に残念…
正直、2000年代に入ってからは
エフェクターしか見ていない気がしますが
もうちょっとIbanezみたく復刻品を作って
ブームに乗れば違っていたかもしれません
まぁ、しんみりしてても
しょうがないのでレビューです
機材はEDWARDS LP とTOKAI SS
Fender Frontman 15R
音の印象としては『凶暴』です
なんというかこの筐体からのイメージ通り
ワイルドな不良、暴力的な音だけど
どこか上品って感じですかね
結構ローが強く
高域が上手く出ればメタルに近いです
強いて言えば
チューブスクリーマーをハイゲインにした感じ
真ん中下のFILTERがTONEであり
RATに近いのかなと思いましたが
それより重厚でした
絞り気味だとヴォリュームが小さくなり
かなりこもった音になるので
大体5~7辺りが美味しいところかと
8以上で高音になりますが
それほど使える音ではありません
PUをフロントに切り替えれば
FUZZっぽくなってやや使えるかなと
というかフロントにすれば
無条件でFUZZにはなる
ローレンジが広いので
重厚なローを生かしたパワーコードなんか
ゴキゲンだと思いましたが
ちょっとブーミー気味なのか
音が変に散らばるので、それほど感がアリ
GAINも3~10まではさほど変わりません
クランチのセッティングは無理があり
波形的にはディストーション以下にはなりません
これならばギターのヴォリューム側で
調整した方が扱いやすいかも
これだけローが出るなら
ストラトにすればどうなるかなと試したところ
悪くはないが、それなりにといったところ…
で、このエフェクターで特質すべき点は
ロー寄りだけどベルトーンが良く出るところと
単弦のGAINが強いところ
パワーコードなりフレーズを
どのポジションで弾いていても
ベルトーンが豊富で過度なブーミーになり過ぎない
先ほど述べた上品さの要因が
これだと思う
それ加え、単弦で鳴らすソロフレーズは
非常にしっかりと歪んでいて
本来ブースターを足して出せる音が
これ単体で出せるというのは
かなりのメリットがある
おそらくこれが『PRO』という
名称が付く由縁ではないだろうか
さすがエフェクターには定評があるグヤトーン
しかしながらイイものを作る事と
人気がある事は別物だという事も
思い知らされました
評価:★★★