フィルムコン | プロト・カルチャー

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ROUAGEベストより マクロスからではない

ややマニアックな話ですが…

千石電商で買ったdisconのフィルムコン



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何気に韻を踏んでしまいましたが

実を言うとこの手の黄色いフィルムコンデンサ-は

もはや廃番になっておりまして


秋葉でよく見たとしても

あくまで店頭・店舗在庫であり

入手困難品なんですよね


※一応ではあるがルビコン辺りが

 まだやっているそうな…


そもそも、これを作っていたメーカー

ニッセイ(※)が倒産…いわゆるニッセイショックと呼ばれる

地味に電子・電気業界を揺るがした問題がありまして


※保険会社の方ではない、フィルムコンでは№1ブランド


今ではこれの代わりに安いギターでは

緑色のやつ(※)であったり

ハイエンドではオイルコン、スチロールコン

オレンジドロップ等が使用されている


※緑色だからといって日ケミではない



今ではフィルムコンはメーカーでも

さほど力を入れず、大体はムラタの

セラミックコンデンサーで代用するが


問題となるのが温度特性で

温度によって静電容量が変わるのは

(まあ回路にもよるんだけど)


屋外製品にとっては採用できない部品でして

必然的にフィルムコンを多用するんですが


まぁどのメーカーもちょくちょく廃番にしてしまうので

もうやり切れないのですよ(´□`。)


たぶん、この意見には

どの資材調達・技術者もうなづくはず…


たぶん大手の企業では

そこらへんの温度による変化を

マイコンかなんかでちょちょいのちょいと

補正してしまうんでしょうがね



だいぶマニアックな話になりましたが

ふと店頭で見つけたのが

あまりみることのない乗数でして


682K=0.0068μF

まぁ、カタログにはあるでしょうが


大抵は0.47、0.033、0.0022、0.1が

大半ですからね、余計に目を引いたんですよ


ちなみに表記はないんですが

耐圧はおそらく50Vだと思います



あともう一つ興味を注いだのが

オーディオテクニカのようなマークがあり


あれ~オーディオテクニカってOEMか何かで

部品造ってたっけなはてなマークと思いながら


どこかで見たマークだと

引っ掛っていましたが


資材課の品出しで

同様のマークを見つけて、これだ!!と思いました



これ岡谷製なんですよね

http://www.okayaelec.co.jp/index.shtml


へえ~岡谷って昔は

フィルムコン造っていたんだな~と


今は高いノイズ対策用のXコンや

ノイズフィルタ、サージアブソーバーを

メインでやっているメーカーで


COSELやTDKデンセイ・ラムダの

置き換え・代替品として

よく利用しているメーカーさんです


まぁ上記二社さんより値段が安いというのも

魅力の一つではありますがね


そんなわけなのか(笑)

値段も10円と格安だったので3つばかし購入



たかがコンデンサーされどコンデンサー

ここまでマニアックな記事となりましたが


電子・電子回路という物は

そのたかが部品一つで動作しないので


不思議というか侮れないというか

面白いですよね(*^ー^)ノあせるハハハ(遠い目)



ふと写真を撮りつつメーカーに歴史有りだなと

感慨深く思うのでした…