本編ラスト『Sick』
声を絞り出す清春とオーディエンス
もうメチャクチャだ
ここには常軌を逸した狂気を持つ者のみが
この場を支配し、楽しめる
『潰せ潰せ潰せ潰せ潰せ潰せ』と煽る清春
そして…
清春は客席へと降りていく
雪崩れ込むオーディエンス
それに対して応える清春
いや、応えるではない喰って掛かり突っ込む
もはや、これもバトルだ
自分も我を忘れ首を振る
いや全身を振り乱す
ステージに戻っても
そのパフォーマンスは衰えない
衰えるどころか、ますます狂気に満ちていく
ステージでお立ち台で悶え狂う清春
これはもう全盛期の
あの時の清春で…
違う、もう過去とかどうのこうのじゃない
過去さえも遥かに凌いだ
今が全盛期の清春だ
もうここで全ての力を使い果たすと
言わんばかりのシャウトを発し
アンコールはできないんじゃないのかと思うくらい
ヨロヨロになりながら、ステージ袖へと消えていった
通常なら、しばらく放心状態になるのだが
この日は少し違って何故か
まだ黒夢を欲していた
(でも席には座り込んだ…)
果たして、清春は大丈夫か?
そんな心配を他所に再び彼はステージに立つ…
つづけられるのか…