とかくMarshallとは | プロト・カルチャー

プロト・カルチャー

ROUAGEベストより マクロスからではない

ここでひとつ私の

Marshallに対する見解を述べようと思う



Marshall


1960年

ジム・マーシャルが小売店からスタート




昔から今も尚

KING of AMPとして君臨し

まず真っ先に挙げられるNo.1ギターアンプメーカー



プロの現場でもよく使用され

練習スタジオには必ず常設されている



有名な使い手としては

スラッシュ、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジ

マイケル・シェンカー、ジミヘン、ザック

デイヴ・ムスティン、イングウェイ等

挙げていけばキリが無いほどのモンスターアンプ



スラッシュ曰く

『何度も言ってきたことだが、繰り返し言おう…他のも試そうなんて気は起こすなよ――こんな大物には逆らったりしないことだ』

だそうです



代表的な製品としてはJCM800等といった

スタックタイプのアンプで

コントロール部とスピーカー部が

分かれているタイプはよく見かける事でしょう



そんな素晴らしいアンプですが

私は好きではありません



もし試奏の時、選べるのあれば

Marshallは選択しません



何故か?



それにはいろいろ考えがあるのですが

まず一つ言えるのは




なにをやってもMarshallにしかならないところです




良い言い方をすれば

どんな環境でもいつものあの音が出せるぜ!という点



悪い言い方をすれば

結局あの音しか出ないので

何やっても変わらない点です



つまりは、あまりにもアンプの個性が強すぎる為

あの音しか出せない



言ってしまえば音のよくないギターでも

いい音になってしまう

ギターの持ち味というものが出しにくいアンプに感じる



以前、JCM2000でTS-9を試奏した時は酷かった…



あまりにも中低音域が出すぎいて

イコライザーが全く効かず

まるでベースアンプで使用している感じだった



TS-9の試奏だったのかJCMの試奏だったのか

わからない状態になってしまった



しかし

それはただ単に下手だからだろと言われれば

その通りなので反論もできない



使い方の問題だろと言われてもその通りだと思う



でも、中にはその下手くそでも

うまく聞こえるアンプもあるのは事実



トランジスタではケトナー、真空管ではコッホ等

腕が悪くともいい音だな~思える…

こうゆうアンプもある



しかしながらそのMarshallの中でも

コンポタイプだけは許せる

つーか好きだ

ある程度の高音倍音が出るからだろうか

相性か?音が引き締まってからか?




でもやはりMarshallの音が前に出るので

試奏時にはわかりづらいことはわかりづらい



ただ自分自身もいろいろなMarshallを

試してわけではないので一概に

悪いと決め付けるのもどうかとは思う



真空管はトランジスタと違い、寿命が短い消耗品で

バイアス調整等のメンテが必要なものであるから

案外、悪い状態のものにしか

当たらなかったのかもしれない



それにライブで使っている人のを聞くと

ちゃんと高音も出ているし…




なにわともあれ

私にとってのMarshallはそんな存在だが



全てを否定しているわけでなく

やはりあの音圧は素晴らしいのです



分厚い悲鳴を上げている轟音を出したい!

ガーンといきたい!という時は

やはりMarshallを思い描きます



音の個性が故、使い手を選ぶ

若輩の身には身に余る

憧れ尊敬し敬意を払うべきアンプなのです



さすがスラッシュ!

そうゆうことを言いたかったのか



そんなわけで

好きではないけど嫌いになれない

King of AMP Marshallに栄光あれ