ふとテレビをつけた時の事
見たことのない人がスタンバってた
どーせ演歌系のよくわからない人だろうと
高をくくって観ていたが
最初はぼそぼそな感じで
この人大丈夫か?
とも思った
だいだいつまらない歌手は
はやくてA~Bメロでチャンネルを変える
もってサビまで
だがこの日は違った
最後まで聞き入ってしまった…
不覚にも…
引き込まれた…
はっきりいえば
変人っぽい風貌だが
その歌声…
いや!
その叫びは違った…
ただ、がなり立てる歌い方ではない
司会は終わったあと
魂の叫びだと評したが
そんなものでは表せない
表せるものではない、…唄
まるで身を引き剥がし
それを聞き手側に投げつけるような
乱暴だが確実に
胸元に叩き込む…
痛みのない日本刀
都都逸という言葉が似合いそうなスタイル
鬼気迫る、迫力のアンサンブル
ロック、パンク、メタルとも違う
ベクトルの違う暴力性
一見、自由律のような音階だが
あくまで音楽を知ってる上で
熟練された技術の上に裏打ちされた
独特の表現と崩し
最後まで聞いてしまったと同時に
圧倒された…
これが歌うことなのか…と
純音楽
遠藤賢司…
歌うときはこの人の名が
よぎることになるだろう
(イルカと競演した時に演ったハーモニカも中々だった)