KillerKiller Records 覚え書き

KillerKiller Records 覚え書き

takuchiのレコード覚え書き
http://www.taku-chi.com

今となっては音楽の一つとして誰もが知る「ラップ」

日本語でのラップが磨かれる裏でポップミュージックに取り入れてみようという流れも80年代からありまして

HIPHOPの流れとはあまり関係なく作られたそんなラップ歌謡、ポップラップ、J-Rap、Hip Pop、ラップ調、アイドルラップ等でMix Tapeを作ってみました

大江戸テクニカさんのクラファン会員特典ですがうちのBandcampでもお取り扱い中

09年にラップ歌謡大百科が出た際はコンピなども出て盛り上がりましたが、15年経った今改めて触れてみるのも面白いのでは?


takuchi「マス対ポップ」CT



今回はそんなミックステープの全レコード紹介です

ちょっとずつですがMixの副読本的にどうぞ



Coolon / Poison~ポワゾン~

エウレカセブンのEDを歌っていたグループの06年12”

なんと電気グルーヴ「Shangri-la」ラップカバー!!

フックはそのまんま歌っちゃう大ネタ感


Gaku-MC・桜井和寿(Mr.Children) / 手を出すな!

説明不要なEast EndのGakuとミスチル桜井のお二人による06年コラボ12”

トラックがHalfbyという点も注目

Gakuが司会を務めたサッカー番組の曲でもちろん内容はサッカーネタ

のちに続編も作られてます


Three Nation / Dame

メジャー1stアルバム「3N」のサンプラー的ホワイトプロモ12”

他に収録のシングル3曲は正規でも12”出てますがこの曲はホワイト盤Only

Editの効いた軽いトラックで歌うダメ男ソング


Manon / xxFANCYPOOLxx

17年当時高校生になったばかりのモデルさんの配信シングル2曲をまとめた7”

プロデュースがHazel Nuts Chocolate、Twee Grrrls Club、Love And Hates等でお馴染みのYuppa!

映画ロリータネタのトラックでだらっとラップするおしゃれ感大好き

現在はアートユニットのメンバーとしても活躍とのこと



Dub Master X / Do The House Back (Adapted?)

95年、勝手にリミックスシリーズDub Wa Self Remixの第一弾7”

「今夜はブギーバック」を勝手にハウスリミックスした危険盤!

発売初日に回収になった、なんて話があった覚えがあるんですが今調べたら見つからず。ありましたよね?


Steven Nereo・You The Rock★ / ネ★バ★ギ★バ(アキラメンナ)Jinrock★改

04年、カウントダウンTV視聴者プレゼントのプロモ12”

焼酎JINROのCM曲のカップリングにまさかのユウちゃん

このレコードでしか聴けない上にこのレコードの情報自体が検索してもうちのブログくらいしかない、何気に日本語ラップ高難易度盤です


Pizzicato Five Feat.Matsuzaki Shigeru & You The Rock★ / á Tokyo

ユウちゃん繋がりでピチカートファイブ00年の10”

気持ちよく歌う野宮真貴&松崎しげるに絡んでいくユウちゃんの構図はMVだとより顕著です

CDでは「東京の合唱〜午後のカフェで」のタイトルでしたがレコードだと邦題は無し

近年7”で再発されましたが、しげる強めのRemixこと「ナイトクラブで」verは10”のみ


うどん兄弟 / A・B・C・D・いいこちゃん

アイドルグループANNA☆Sの派生ラップユニット15年の7”「立入禁止」のカップリング

柴田聡子作のかわいくも少し引っかかるリリックが軽快なトラックに乗った、個人的にアイドルラップ最高峰!

アイドルがラップする意味がちゃんとあると思わせられます



Crazy A / Won't Be Long

92年の1st EPからのプロモ12”

あの有名曲のサンプリング、と思いきや当時バブルガムブラザーズのライブでMCを勤めていたとのことで何気に正式なアナザーVer

別盤でインストも存在します



Mic Bank Feat.Amalas / Won't Be Long

同ネタ繋ぎで、07年の12”

こちらはフックもしっかり歌ってカバー感強めですね


Rhymeberry / Winter Jam

ラップアイドルグループの14年リリース12”

タイトル通りサマージャムをオマージュした冬ソング

フックもなぞってて理解度が高めです


ここからB面


Real Fish Feat.桑田佳祐・いとうせいこう / ジャンクビート東京

サザン桑田を迎えたラップ歌謡超有名盤!な87年作12”、をそのまま入れるのもなんなのでプロモ盤7”で

「東京ブロンクス」の続編なのにいとうせいこうヴァースばっさりカットな鬼畜EDIT!



Funky King / (I’m a)Everything Man

TVチャンピオンでお馴染みのパントマイマー中村ゆうじの88年作12”

ラップの曲解が過ぎて音頭になってますがMuroWeekend Funk #7 (Remix)」同ネタの早すぎたトラックに注目


メッケ隊 / Stylist A Go-go!!(Stayin' Alive)

Popeyeのカリスマスタイリスト3人によるラップユニットの96年プロモ12”

予想を裏切らないチャラさ!裏面はラバーズです


Jam5 / Requiem(Dance In The House)

童子-Tが所属したグループの90年作12”

仁義のいたダンスチームRashの弟分的グループです

フックの歌のいなたさが実にバブリーだし90年と考えると日本語でのラップも様になってて何気によい


Cha!K.A.T.O. with Brand New Monkeys / Rap Miyo-Chan

言わずと知れたドリフターズ加藤茶のラッパーデビューCD95年プロモ12”

思いっきりDa.Yo.Neブームに乗っかった形ながらドリフ時代のシングル「ミヨちゃん」を下敷きにしてラップ歌謡指数高め!



Snakeman Show / 咲坂と桃内のごきげんいかがワン・ツゥ・スリー!

日本語ラップの始祖として語られることも多い81年作

もはやど定番なこの曲をブリッジに、、、


岡雅子・石渡のり子 / マコとノンコのごきげんいかが123

最初の日本語ラップに最初のアンサーソングが存在したのは意外に知られてない事実!

声優、歌手の岡雅子が同じラジオでパーソナリティを務める石渡のり子を迎えた817”B

咲坂と桃内の女房という設定で旦那同様お互いを牽制するコント入り

スネークマン同様ラジオ繋がりという以外はなぜ作られたのか不思議な曲

ちなみにA面は普通に歌謡曲です


尾藤イサオ / あしたのジョーRap [ヒヨリナMix]

ポップミュージックにおいてラップも表現方法として定着した現代、24年に現れたラップ歌謡7”

往年のアニソン、あしたのジョー主題歌をセルフカバーにとどまらずまさかのセルフラップカバー

寺山修司もまさか自分の歌詞にラップが付けられるとは思ってなかったでしょうね


田口トモロヲ / 東京砂漠~Tokyo Desert

ばちかぶりやプロジェクトXのナレーターとしてもお馴染み、田口トモロヲ92年のアルバム「バチカリスト」からのプロモ12”

内山田洋とクール・ファイブ「東京砂漠」を何故かラップカバーするというなかなかの謎企画です



m.c.A.T 'n K.T / 夢見るFunkyじいさん

95年、m.c.A.Tと小柳トムことバブルガムブラザーズのBro.Tomのレーベルを超えたバブリーなコラボ12”

それぞれのレーベルから出たCDをスプリットでまとめており、こちらはavexからの「A」より


Dis / Gakkari Beef

アイドルグループBiSとグループ内ユニットDiS12年スプリット12”より

その名の通り方々に手を出していくスタイルのようでこちらはRau DefZeebraに仕掛けたビーフにいっちょ噛み


長渕剛 & All Cast Feat.Zeebra / しあわせになろうよ'04

有名人の曲使ってリミックスやカバーでトリビュートアルバム作るのもいかにも業界っぽい企画ですが

こちらは長渕ネタの04年「Hey ANIKI!」からの12”


その他の短編ズ / B.B.B(ビーボーイバラード)

これぞポップラップの極北!と個人的に大絶賛の157”

ギター2本とリズムマシン、2人のボーカルのみでこんなにもB-Boyを切なく歌うなんて、、、

現在はグループのみならずソロでも素敵な活動されてます