転倒に気を付けよう、足腰はもちろん弱ってきますが、バランスがよくなくて転倒することが多いです、目が弱ってたり、見えにくかったり、立ち上がってすぐに歩こうとしたりしてバランスを崩してしまうのです。杖をつくとよいかというとこれもまた、なれるまでに時間がかかるので初めの間は危険ですが、ゆっくりとなれるしかありません。

 

    椅子から立って少し待ってから歩くようにするのがいいです、もちろん見ておかないとあぶないですから、立ち上がる時は横で軽く肘を持ってあげるといいですね。急に振り返ったり向きを変えるときにバランスを崩して倒れてしまうので、なるべく後ろから声をかけるのは止めましょう。

 

    椅子からたちあがれない時はなるべく前に移動するように言って、脇の下に腕を通して123と号令と共に立ち上がるようにすると案外たやすいです。持ち上げたり、引っ張ったりは危険ですからやめましょう。

 

    長時間座っていると足がむくむのでなるべく上げるようにするのがいいですが、時間を見ながら立つように言ってあげることも忘れないように、身近なものでも結構役に立つのもあるのでエクササイズも取り入れましょう。

ボール投げ受け蹴り、いらない雑誌を破いたり折ったり、テレビを見ながらコマーシャルになったら立ち上がり終わるまでうろうろする、などいかがですか。

 

     ウォーカーを使って歩くクライアントがウォーカーごと前に倒れてメガネが割れて瞼を切って顔を打って青紫に腫れてそれはひどかったことがありますが、ご本人は覚えてない、自分の顔を鏡で見るたび毎回びっくりされてどうして、といわれるのに答えるのが大変でした。鏡で顔見て晴れて紫になってる理由がわからないということは怖い、そのたびに叫んでました。

 

      椅子から立ち上がる時にもうほとんど床と平行になるぐらい頭を下げる方がいて、顔あげて立ってくださいというのですが、それができない、前に倒れるから危ないのでというがそう簡単にはできません、それから次の訪問介護に行ったらその方は入院してるということでお留守でした。近所の方が教えてくれました。救急車を呼んで運んで行ったことを、椅子から立ち上がる時に顔から前のめりで床に落ちたということを、たぶん手で支えることはなかったから全体重を顔で受けたのでしょう。そのまま入院から戻ることはありませんでした。異常にお腹が大きかったのも理由だったのだろうか。

 

      気を付けていてもこけるのです、気を付けなければもっとこけるのです。