ついに親に言わせてしまった
「もし、あんたが夢を追うなら、これからは全部自分でやっていきなさい、あんたがおらんかった子としてあきらめるから」と
母は泣いていた
私は、何もいえなかった
ただ、静かに頭の中で頭を下げた
「ありがとう。ありがとう」
父が言った
「来月のテスト、良い結果で残してみろ、それが出来るなら、お前は心配いらんから」と
そう言って抱きしめてくれた手はひどく暖かく、力強かった
これから来年に向けて職と住む場所を探す事になる
私は社会を知らない
荒波も、寒風も、お金の無い苦しさも、、、
ずっと守られていた
ずっと、、、
帰りのバスで涙が止まらなかった
真ん丸い筈の月が滲んで見えた

