女はうちにやってきた。何度もきてるから、すぐに来れた…
まだ26歳。この子は自分がやってしまったことの重大さを理解できてるのだろうか…
あまりの幼さに、私は冷静になれた。
「こんなこと、していいわけないよね。慰謝料払ってもらうよ。」
「私の責任なんで、できることはやります」
反省してるのか、ふりなのか…このときは素直に私の話を聞いていた。
「不倫も初めてです、体も若い時から子宮が弱く、子供も産めないかもしれません」
だから何!?
慰謝料を取らないように、同情かおうとしてるのか??
この人たちの仕事は児童養護の施設で働く先生と呼ばれる仕事。
今の私は、気が動転して旦那を刺してしまうかもしれない…人殺ししたって自分も自殺するかも…朝起きたら両親血みどろで死んでいて…
幼い子供たちは心に傷をおい、送られるのは、あなたたちが働いてるような施設じゃない??
あなたたちが守ってるような子供を自分たちが作ってしまう恐れがあるんじゃないの??
彼女は涙を流しながら、慰謝料払うことを了承した。
いったい、この人たちは何の先生なの??天職ではないはず。
児童養護施設…
そこの子供たちはたくさん心に傷がある子もいる。そこではいろいろ問題がある。万引きしたり、家出して帰ってこなくなったりする子もいる。
二人は2年間、この子供たちを守るのに必死だった。何日も寝ないで家出した子供を探し回ったこともあった。
だんだん閉じた心を開く子供もいた。
そんな問題、大きな壁を二人の力で乗り越えられたね…
疑似恋愛、疑似夫婦…そんな環境だったのだろう…
お互い支え合い、魅かれ合う…
そんな中恋愛に進展してしまうこと、想像できなくもない…でも、そこで理性働かせるのが人間。考える力があるのが人間…だと思う。
謝ってすむなら、みんな不倫する…
許されることであるはずがない…
私も子供たちもどれだけ苦しんだか…
涙、どれだけ流れるのか…
こんな裏切りはない。毎日毎日、現場がフラッシュバックする…