久しぶりに、息子に話をしました。


中学生になり、生活が一変した彼は、自分を取り巻く世界が大きく広がったように感じるみたいです。

確かに、制服を着て学校に行くだけでも、そして友だちもみんな制服を着ているだけでも、小学校時代とは大きく違います。


子どもは、こうやって大人に近づいて行くんだなと、成長過程を眺めながら感じています。


結局、部活は週一の文化部に籍を置きました。

小学校から仲良くしているサッカー少年の友だちが誘って来たようです。

彼はガチのサッカーのクラブチームに入っていますから、やはり中学の運動部には入りにくいようです。


息子は帰宅すると毎日道場へ行きます。

小さい子のクラスの指導の手伝いと、自分の筋トレと、稽古と。

筋トレは、他の中学生もマシンを使いにやって来ます。小さい頃から一緒に稽古して来た先輩たちに混ざってトレーニングするのは、息子にとっては存外に楽しいようです。


道場では、「開始10分前」に、1分も遅刻せずに来いと言われています。

遅刻すると、ランニングです。


舐め腐って、甘えた気持ちでギリギリで行くと、ご近所一周をランニングですよ。

先生がタイムを測っているので、ズルをしたりサボるとすぐにバレます。


本当に、ありがたいです。

自分たち親以外の大人が、子どもの成長にアプローチしてくださる。

社会に出た時に、「10分前」にしっかりと行動できれば、彼の人生を大きく助けることになるでしょう。



私の職場に正社員として転職して来た薬剤師の男性Aさんがいます。

Aさんは、2年くらい前、大きなミスをやらかしたそうです。彼にとって馴染みのない薬を調剤し、患者さんにお渡しする際、「処方に書いてあった」「間違った」用法の「まま」説明して渡してしまったのです。

患者さんが「日数が合わない」と問い合わせをして来て発覚したミスです。

夜間急病センターでやらかしたので、問題になりました。


特に患者さんに健康被害が出たわけではないのですが、やはりミスはミス。ありえない用法で渡したことで、Aさんはその界隈では有名になってしまいました。


そのAさんが私のいる薬局に来たことを知った、とある薬剤師さんが

「Aさんはこんなミスをした人よ。気をつけて」

と、詳細をこと細やかに教えてくれたので、私も知ることになりました。

そして、私の同僚にもその話がその人から伝わり、おそらくAさんの新しい職場のメインスタッフはそのことを知っている状態ではないかなと思います。(そしてAさんはそのことを知らない)


すごい世界です😱怖い世界です😱



息子にその話をしました。


真顔今、私がみる限り、Aさんはいつも一生懸命やっている。間違えないように頑張っている。でも、こうやって自分の知らないところで、過去のミスがついて回るわけ。そういう目で最初から侮ってみられてしまう。

彼は過去に職務上やるべきことをすっ飛ばして間違ってしまった。忙しくてもどんな状況でも、「知らない薬は調べてから渡す」という基本が守れなかった。


真顔社会はシビアだよ。

私はね、あなたたちをこの広い世界に放つまでに、どんな時でもちゃんと行動できる人間に育てないといけないと思っている。


真顔中学生になっても、まだまだ子どもだよ。だんだん大人になって行く。あっという間に、私たちが守ってあげられないくらいまで成長して、世界に旅立って行くんだよ。だから、今はもう少し素直に親の言うこと、先生の言うことに耳を傾けて、実行してみよう。


真顔親も先生も、大人はみんな失敗をたくさんして来ている。だからこそ、あなたたちに伝えたいことがたくさんあるのよ。


勝手な行動が目立つようになり、父親との喧嘩も絶えない息子。

他人のダブルスタンダードが絶対に許せないし、大人を見る目が厳しくなってきました。

思春期だな。

順調に内面も成長しているようです。

私も距離感を間違えないように、注意深く育てていこうと思います。