6年生の読み聞かせに行きました。

最後の読み聞かせです。


悩みましたが、


これにしました。


本当は先月の読み聞かせの時、つまりラストの前に読みたかったのですが、社会科見学が重なり、流れてしまいました。内容が少し後味が悪いため、ラストには相応しくないよなと思いました。


実は、最後にと用意していたのは



こちらです。

とても短い絵本。

これも読みたかったな。


でも、「二番目の悪者」にしました。




あらすじ(ネタバレあり)


金色のたてがみを持つ金ライオンは、一国の王になりたかった。

自分こそが王にふさわしいと思っていた。

ところが、街はずれに住む優しい銀のライオンが

「次の王様候補」と噂に聞く。

ある日、金のライオンはとんでもないことを始めた-―。

登場するのは動物ばかり。人間はひとりも出てきません。

けれど1ページ目はこの言葉から始まります。

「これが全て作り話だと言い切れるだろうか」





金のライオンが流した悪意に満ちた銀のライオンの悪い噂が、いつの間にか町中、そして世界中に行き渡り、金のライオンは自分の思惑通り、王様になります。

自分勝手な金のライオンの治世は国を荒廃させ、国民は

「どうしてこの国はこんなことになってしまったんだろう」

と、考えます。

「僕は聞いた話を、友達に教えてあげただけなんだよな。でも、自分の目で何か一つでもたしかめたっけ?」

「ほんとうに、金のライオンだけが悪かったのか?」



最後に



「誰かにとって都合の良い嘘が世界を変えてしまうことさえある。

だからこそ、なんどでもたしかめよう」


と結ばれます。





直接的にも間接的にも、色々なメッセージが含まれていますが、私は今後中学生になる子どもたちに、


コロナワクチンを例に出し、

「ネットで流れてくる情報」

「正しい情報」

は違うことを話しました。


コロナワクチンがではじめた頃は、打ったら2年後に死ぬとか、不妊になるとか、毒を撒き散らすとか、スマホを開けば散々な悪い噂が探さなくてもどんどんと垂れ流されました。

これらは、今となってはそれは嘘であると言えます。


しかし、先日「ワクチン接種後の症状に係る確定病名の一覧」が発表されたと聞いたのでそのリストを見たくてネット上を探したのですが、正式名称も定かではない中、厚生労働省のサイトをかなり彷徨い、なかなか見つかりませんでした。

やっと見つけた表をプリントアウトしたのを子どもたちに見せました。


このように、ネット上に流れる情報は玉石混合です。それを正しく評価する知識をもたず、鵜呑みにするだけなら、生成AIなどを使ってレポートなどを書くのはよくないと思う。

正しい情報かどうかの判断は知識に依存するし、そもそも自分から探しに行かないと見つからないのよ。


と、伝えて終わりにしました。




途中コロナを挟みましたが、1年生から始めて6年間、読み聞かせを担当できたことは、少し誇らしい気持ちにもなります。

(まだ妹があと5年残っていますけどね)

しかも、最後の2年は8割がた1人で担当していたので、やり切った感が半端ないです(笑)


そして、高学年の方が選書が楽だと思いました。