その日は5時間授業。下校時間が2時過ぎだから、家には2:30には着くかな。
と思っていたが、2:35になっても帰ってこない。
歩くのが遅いし、またタラタラしているのかな?
そう思い、いつものように自転車で迎えに行く。
だいたいは、1人でぶらぶら歩いてくるところを、通学路でキャッチできるのだが。
家から学校まで、娘の足で普通に歩いて10分。起伏はなく、ほとんど遊歩道だけど、自宅近辺は住宅街。
自転車ではものの5分とかからない距離だ。
とりあえず、通学路を学校まで自転車で急ぐ。
通学路に、小学生の姿は1人も見当たらなかった。
途中、開けた公園の手前で、小さく女の子のキャッキャッという声が聞こえた気がした。
あ、帰ってきたかな?
期待して先を見ても、誰もいない。
学校に着いたら、おそらく、6時間目が終わって娘より大きい子たちが下校し始めていた。
あれ?もしかして、行き違い?
急いで家に戻る。仲良しの男友だちの家の前を通るルートを走って帰宅するも、娘は帰宅していない。
家の周りを名前を呼びながら探すが、出てこない。
もう一度、通学路を学校に向かって走っていく。
また、公園手前で、女の子のキャッキャッという楽しげな声が小さく聞こえた気がするものの、開けた公園を見回しても娘はおろか、人の姿は無く。
真剣に焦ってきた私は、もう一度学校に入り、今度は娘の下駄箱を確認。
一年生の靴は、全部上履きが入っている。娘の、踵に「ブリブリざえもん🐷」が着いた上履きもあった。
嫌な汗をかきながら、もう一度家へ。
いない。大きな声で名前を呼ぶ。
少し大回りして、周辺を見て回るが、子どもの姿はない。
学校に電話し、一年生は何時に下校したか確認した。予定通り2時過ぎには一斉下校していると、電話口の事務の人は教えてくれた。
また学校に向かいながら、仕事中のノリビアに電話をした。
にこちゃんが帰ってこない
学校に戻り、学童を確認。スタッフさんは学童には来ていないと言う。
同じクラスの男の子は、にこちゃんと仲良しの男の子は今日は休みだったからいないと教えてくれた。
いよいよ、嫌な予感が膨れ上がる。
学校の前から学校に電話。
担任と副校長が出てきてくれた。
「いつも誰と帰るんですか?」
と聞かれ、
大体校門からは1人で帰宅しています。同じ方向は男の子ばかりで。
「ああ、そうですね…」
と頷いた。
「お母さんはお家で待っていてください」
副校長に指示をもらい、自転車で帰宅。
周辺を探しながら自転車を漕ぐが、遊歩道の両脇は住宅。中に入り込んでいたら見つけられる気がしない。
探し方がわからない。
嫌な想像が頭を駆け巡る。
一縷の望みをかけて、家に着いたが、娘はいない。
名前を呼んでみるが、出てこない。
ノリビアが職場から電話で近くに住む義父を呼んでくれた。
「親父が家にいてくれるから、親父が着いたらウラビアは探しに行きな」
とのこと。
居ても立っても居られない気持ちで義父を待つ。
義父が車で到着。
「帰ってきた?」
「まだ帰ってこない。
下校から1時間以上が過ぎました」
と、泣きそうな気持ちで伝えていたら。
家の前の道を、向こうから、いつもと変わらない様子で1人で歩いて帰ってくる娘発見!
下校時間から1時間半経っていました。