昨日は東京都議会議員選挙だった。
私は都民ではないので関係ないことなのだが。
石丸伸二さんが立ち上げた「再生の道」という政治団体の様子がちょっと面白かった。
都議選に42人もの候補者を擁立したにも関わらず、全員落選したのだ。
ネットで候補者を募って大々的にオーディションをし、私は見ていないが、盛り上がっていたのかと思っていた。
惨敗したら面白いな、とちょこっと思ったが、こんなに大惨敗になろうとは…
敗因はド素人の私でも幾つか思い付く。
例えば一つの区に何人も候補者立てすぎ、とか。
3人にばらけた票が1人に集中してたら当選できたのに。
(いかん、ホワイト社会を生きなければならないというのに、つい毒を吐いてしまう古い私)
彼は何がしたいのか
私は以前、彼が安芸高田市の市長だった頃はYouTubeをよく見ていた。
しかし彼が昨年、東京都知事選に出たときに「は?なんで?」と感じてから一気に興味が失せた。
それまでの彼の主張を聞いていたら日本を良くするためには、簡単に言うと、東京都を弱体化すべし、ということだと理解していたからだ。
東京からみんな出て行きたくなるようにしなければならないのに、そんな人が都民から賛同を得られるわけがない、と思った。
結果として落選したが、169万票も獲得したことが更に驚きだった。
彼は何がしたいのか
そして今年、その再生の道という政治団体を立ち上げたのだが
その政治団体には政策がないとのこと…
私は再び「は?」と思った。
ビジョンや理念がなくてどうやって人がまとまるのだろうか…
それではもはや"選挙互助会"となっている自民党と同じではないか。
だいたい誰に投票しようかな?と思った時に、その政党や候補者の理念や目指すものが判らなければまず投票しないだろう。と思うのだけど…
元々彼は故郷である安芸高田市を良くしたい、と言って銀行を辞めて市長になったのに、任期を一期も務めずに投げ出しているし。
彼を理解しようとするとき、どこで聞いたか忘れたけどこの言葉がしっくりくる。
「何を言うか」ではなく「何をするか」でその人がわかる。
口では何とでも言えるからだ。
彼の選挙後の記者会見も、いつもなにか違和感がある。
今回も「候補者を立てることが目標だったので、目標は達成した。始めから当選を目標にしていない」と。
なんか、候補者が気の毒な気もする。
絶対に敗戦の弁を言いたくない、らしい。子供か…
こういう時は例え思っていなくても
「候補者は本当によく頑張ったと思います。我々の力不足です。応援いただいた皆様、ありがとうございました。」と言っとくものだと思うけどな。
なんというか、自分は人よりも一段高いところから見ているから、君らには解らんだろうけどこれでいいんだよ。と世間を見下している印象を受ける。
しかし彼には一定の人気がある。熱烈な支持者がいる。
私にはよく理解できないが、まぁ人間同士というのは最終的には好き嫌いで決まるのかな、とは思う。
理屈ではなくこの人が好き!というフィーリングかもしれない。
そして改めて思うのは、ネットの世界と現実の世界はまだまだ隔たりがあるということ。
ネット上で人気があるからと言って、必ずしもリアルで注目されているのではないということ。