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高田郁さんの「あきない世傳 金と銀」、「みをつくし料理帖」に続いて手に取ったのはこちら。
「銀二貫」を読み終わって、「金は天下の回りもの」ってこういう事を言うんだなと思いました。
銀二貫というと、33両、現代の価格に換算すると270~300万円という金額だそうです。
(そこそこの大金ですね、ポンとは出せない)
この銀二貫が主人公である松吉の命を救うんですが、後にこのお金が松吉の故郷の役に立っていた事が分かるんです。
松吉が、銀二貫が故郷の人達の役に立っていて本当に良かったと感動するんですが、その感動がすごく伝わってきました。
それに、松吉の奉公する寒天問屋の店主が、お金の使い方を本当によく分かってるんですよね。(←ナゼ上から目線)
困ってる人やいま本当に必要な人に、懐からお金をポンと出せる。
それが後から色んな形で返ってくる。
言い方違ってるかもですが、こういう使われ方されるのを「生き金」というのかもしれないと思いました。
とても読みやすくて、一晩で読んじゃいました。
そして、自分も「生き金」となる使い方をしようと思いました。(出来るかはさておき)
読んでいただきありがとうございます。