こんにちは。

 

まだ喘息発作で傷んだ喉が本調子ではないので

ダミ声しか出せないオババ桔梗です。

 

ダミ声って、実年齢よりも老けた印象になりますよねー

若く見られたいとまで欲かかないけど、

せめて年相応位で維持していたい。

(神様は、それ位なら許してくれるかなぁ。。。)

 

最近、ようやくまた読書できるような体調になってきたので

今日は、本の話。

 

 

麻野 涼さんの「死の臓器」。

腎不全患者の透析の実態と、腎臓移植の現実について

いつか読んでみたいと思っていて、やっと読みました。

 

武田鉄也さんと小泉幸太郎さんが主演になっているドラマの方は、

何年か前に見た事があったのですが、

やっぱり、ドラマは随分と脚色されていたんですねぇ。

 

私も多発性嚢胞腎なので、今後透析を受ける身ですけど、

身につまされるものがありました。

 

ただ、今から30年以上前に多発性嚢胞腎だと医師から告げられ、

これから先、腎臓や肝臓に嚢胞が沢山できて

腎嚢胞で腎臓細胞がダメになり、ゆくゆくは透析になると聞かされた時

透析になるという事がどういう事なのか、

だんだん病気が進行するってどういう事なのか

全然ピンと来なくて、

頭の中を右から左へ

「年と共に進行して、最後は透析になる」

という言葉だけが流れた、当時はそんな感じでした。

 

透析になったら、どんな生活になるのか

気になって透析患者さんのブログを読んだり、

ネットで調べるようになったのは

やっぱり、腎機能が少しずつ落ちていくという

自分のデーターの現実を見て

本当に透析に近づいているんだなって、思うようになってからかな。

 

しかも、ブログや、この本を読むまでは

腎不全になったら透析という最終手段があるから

大丈夫なんだって、

根拠もない安心感みたいなのを持ってました。

 

現在透析をされている方からしたら、

「考え方が甘いね~」

って、ご指摘をうけちゃいますよね。。。

 

現実は、どんなに透析を受けても100%綺麗な血液に戻るわけじゃないし

元気バリバリになる訳じゃない。

それでも、毎回痛い思いしながらも、透析を続けるしかない。

 

本当に、バリバリ元気になろうとしたら、

腎移植という事になる。

 

腎移植という問題。

自分の問題でもあるんだって、思い知らされました。

 

私の場合、血縁者や旦那から腎臓をもらう事が出来ない立場なので、

もし、病気部分を治療した第三者の修復腎臓なら移植可能だよと言われた時

やっぱり「お願いします」

とすがってしまうかもしれない。。。

いざという時に、5%の再発リスクって気になるだろうか。。。

難しい問題だなぁと思います。

 

麻野 涼さんは、小説という事でこの本を書いてますが、

高橋 幸春さんという別のお名前で

ノンフィクション作家としても活躍されている方でもあるので、

「死の臓器」に登場する修復腎臓移植の医師にも

万波 誠先生というモデルが実在します。

残念ながら2022年に他界されてますが。。。

 

本当に小説とは思えない程、鬼気迫るものを感じました。

 

私の場合、母方の祖父が多発性嚢胞腎だったのですが、

まだ母が祖母のお腹に中にいる

30そこそこの若さで多発性嚢胞腎の感染症で他界。

 

そして、母も多発性嚢胞腎と多発性肝嚢胞を患っていたようなのですが、

私は両親からの虐待から逃げるように

大学入学と共に実家や親類とは絶縁したので、

母がその後に腹部膨満のために肝臓を部分切除した事までは

噂で聞いてますが、

多発性嚢胞腎がどのように進行したのか、その後透析したのかなど

現在の生死含めて不明なので、

多発性嚢胞腎がどのように進行していくのか、

その患者がどう苦しむのかを、遺伝家系なのに全く分からなかったのです。

 

透析になる前に腎嚢胞や肝嚢胞のせいで

こんなに腹部が膨れ辛い思いをして

膨張した腎嚢胞、肝嚢胞に圧迫され吐き気や息切れ、腰痛で苦しむなんて

若い頃には予想していなかった。

 

それに今、私には多発性嚢胞腎どころか、うつ病、糖尿病、喘息、

心不全、原因不明の紅斑などなど

大学病院の医者たちでさえ驚くほど沢山の合併症を抱え、

正直、自分の死因は何が引き金になるか

予測できない。。。

 

いろんな病気を抱えてなければ、腎不全が死因になるんだろうけど、

前回の窒息しそうな喘息の発作は

テレサ・テンが喘息で死亡した時の窒息死に近かった訳だし、

心臓だって弱っている。

自分のそんな遠くない所に死神がいるんじゃないかって

正直、時々感じてしまう。

 

だけど、お嬢ニャンコのためにも、生きていなければいけない。

親類縁者のない旦那のためにも、もっと生きていなければいけない。

お嬢ニャンコや旦那を一人ぼっちにする訳にはいかない。

 

元気に走れ回れなくてもいい。

旅行にいけなくてもいい。

今みたいに、たまにちょっと出かけられる位でいい。

 

まあ、このレベル維持するのも大変なんだけど、

私、頑張らないとね!

 

病気になんかに負けてたまるか~

なんてね。

 

今日は、桔梗の今の思いのはけ口になってしまいました。

少し重めの話になってしまって、すみません。

 

それでは、またね。