きなこさんの想い出① 

きなこさんの想い出② の続きです。

 

メッセージをくれた後、日に日に容体が悪化していくきなこさんを見て

もう体の限界だというのは感じていました。

 

もう、立ち上がったり、歩いたり、横になったり、体重を支えたりが出来なくなっても、おしっこをしたくなると立ち上がろうと頑張ってくれました。

 

約一年半の間、ソルラクト輸液の皮下点滴だけは一日も休まず続けていて

調子の良い時は一日350ml、不調の時は一日500mlを2回に分けてました。

 

腎不全が分かってすぐの頃に治療についてはきなこさんに相談済みで


「病院で過ごしたり辛いだけの延命はいや。」「そのかわり、お家で出来ることには協力するわ。」と言ってました。


だから毎日「点滴するよ~」と声を掛けると、いつもの場所に行って終わるまでジーっと待っててくれて照れ


そんな、きなこさんとの時間をとても大切に思うようになっていました。

 

最後の5日間は何も口にしなかったので、命綱である点滴をやめることが出来ずにいました。

それでもおしっこが少なくなって、尿毒症の痙攣が度々襲ってくるようになっていました。

 

痙攣の度に全身を突っ張り、声を上げるきなこさんを見てると

2月に体調を崩した時に引き留めてしまったことを後悔してしまう日もありました。


発作の間隔が狭まるにつれて、これが最後の発作であって欲しいと願い、安楽死のことが頭をよぎるまでになりました。

 

そしてとうとう


「何か出来ることはない?」


「何かして欲しいことがあったら教えて?」


「眠るように逝くことも出来るよ?」と、切り出してました。



 

でもきなこさんから返ってきたのは


「何もしないで。」の一言でした

 

「私も見ているのがつらいし、そういう方法もあるんだよ?」と告げてみても

 

きなこさんからは

「見ててつらいかも知れないけれど、それでも何もしないで欲しい。」というお返事でした。


 

それなら、今度こそ涙を見せずに送り出そうと決心しました。


でも、それから2日間は本当に辛い時間でした。


 

発作が来るたび、きなこさんを抱きしめながら


「どうすればいい?」

「何をして欲しい?」と、問いかけて


返事が聞こえないと、何のためにアニマルコミュニケーターになったの?

肝心な時にどうして・・・と、自信を失いそうになっていました。

 


きなこさんは


「体から離れるってこういうことよ。」


「苦しみも分かち合えると楽になるの。」


と言ってくれていたのですが


その時の私は心に余裕がなくて、その言葉を受け止められませんでした。ダウン

 


きなこさんの旅立ちの日は


528ヘルツのチューナー(音叉)を使ったアニマルヒーリングのセミナーの日でした。


この日にセミナーを受けたのは、私ときなこさんにとってすごく良いタイミングでした。

 

セミナーの途中で痙攣発作が始まったきなこさんを抱いてヒーリングをしていると、柔らかな空気に包まれていく気がしました。

 

528ヘルツチューナーのヒーリングはチャクラの調整をしたり、気の流れを良くしてグラウンディングの助けになり、苦痛を和らげて最期の瞬間に体からスムーズに離れることが出来ると教わったので、セミナー終了後もせっせと鳴らしました(^^)

 

最後のその日、点滴をするかしないかを朝からずっと迷っていました。


ペンデュラムは「点滴は不要」とこたえてくれましたが


どうしても決心がつかずキョロキョロ


きなこさんに聞いてから決めたかったので


発作が落ち着いたタイミングできなこさんに聞いてみました。



すると、拍子抜けするほど明るい口調で


 「なーんにもしなくていいのよ。」


「もう十分生きたから満足しているの。」


というお返事が来ました。


 

でもどうしても点滴をしないのが不安でたまらなくなって(^_^;)


「やっぱり点滴をもらいに行っていい?」


と病院に行くために、きなこさんのそば離れようとすると


「こうして温もりを感じている方がいい。」


と言われて、ようやく迷いが吹き飛びました。


 

それから子どもを保育園にお迎えに行くまでの間


きなこさんと二人きりで穏やかな時間を過ごしました。 


 
夕方も母のヘルプのおかげで、きなこさんのそばについていることが出来ました。

それから、夜になりとうとうお別れの時が来ました。

 

お別れの瞬間はふいに訪れました。


お風呂から上がると、きなこさんが呼ぶ声がしたので駆けつけて

「外でおしっこする?」と、抱き上げてお庭に連れ出しました。

 

そのままきなこさんを抱いて、母の見送りで子どもと一緒に玄関にいる時に


突然、きなこさんの体がガクガクっと揺れました。


慌てて胸元で鼓動を確かめました。


ほとんど感じられないほどに弱くなってました。


それからほんの少し強くなって、またゆっくりになって


最後に小さな「クー」っという吐息のあと、きなこさんは旅立ちました。

 

私の腕の中、みんながそばにいる時に、静かに旅立ったきなこさん。

逝く時は腕の中で。という、私の願いを叶えてくれてありがとう。


きなこさんと出逢えた奇跡にひたすら感謝しています。

私も家族も本当に幸せでした。今もこれからも心から愛しています。照れ
 
これからもサポートどうぞよろしくね音譜

 
きなこさんは旅立ちの瞬間に、旦那さんにもさよならを伝えに来たらしいですびっくり

旦那が夜勤中の職場でバタバタと動き回っている時に
突然、きなこさんの気配を感じたので不思議に思い「どうした?」と声を掛けるとフッと消えてしまったそうで、その時間はきなこさんが旅立ったのとおんなじタイミングでした。
 
これを書き終えて、やっときなこさんへの気持ちの整理が出来たような気がしてホッとしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。照れ照れ照れ
 
きなこさんの温もりに癒されながらパチリ。
 
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