このブログにもう幾度も置かせていただいておりますが、先程、YouTubeで視聴して、改めて胸に響くものを感じましたので、また置かせていただきます。
勝新太郎さんの「座頭市子守唄」……理屈抜きで好きな曲でございます。元々、映画の「座頭市」が好きなものですから、主題歌、挿入歌もその流れで自然に好きになったというだけのお話ですが、この曲は特に歌詞がいいのです。
何処で果てよと 誰が泣く 知らぬ他国の蝉が鳴く♪
店主はこうした歌詞に非常に強く魅かれます。
座頭市のように居合の達人で、ヤクザ、ごろつき、地回り、悪代官、悪徳商人等の輩と行く先々で些細なことから刃を交え、生き死にの戦いを繰り返さなければならない凶状持ちに身をやつしたとしても、正義の心を持ち、その日暮らしで、按摩をしながら、気儘に、あてどもなく諸国を遍歴して生きることができたら、ある意味、斬られて死んでも本望なんだけどな、などと、愚にもつかぬ下らぬことを真面目に思うことがございます。
勝新太郎さんの「座頭市子守唄」……ヘルシーなニヒリズム、クールなオプティミズムとでも申しましょうか、とにかく、少なくとも、店主にとっては名曲でございます。
ほかに、違う方が歌っている動画も素敵なので、合わせて幾つか置かせていただきましょう。
斬っちゃならねえ人を斬っちまった時は
目先が真っ暗になっちまう
はははは
目先はハナっから真っ暗だよ♪
……歌中の台詞もまたいいですね。
そして、「死んでゆくときゃ独り旅♪」という歌詞にはっとさせられるのです……店主も皆様も、人類の一人一人が、死んだら、天国だろうが、地獄だろうが、あの世に向かって暗闇の中をただ独り黙々と歩み続けなければならないのです。例外はありません。この世から持ってゆける物も何一つありません。
そうであれば、せめて生きているうちはフリーエレクトロンのように、自由に楽しく、時に美しい光彩を放ちながら、善い人に囲まれて、幸福な時間をできるだけ多く過ごさなければ嘘というものでしょう。
人として正しい道を歩み、健全な心と体を持ち続けましょう。
一度切りの人生、邪悪なものに不覚を取り、悪魔の囁きに耳を貸して悪事を働いたり、人の心を踏みにじったり、汚穢な恥ずかしいものにしてしまっては、生まれてきた甲斐がございませんし、死後の行く先は地獄ということになってしまいます。
何はともあれ、皆様も、どうぞ、ご清聴のほど。
田川寿美さんの「座頭市子守唄」。
美山あすかさんの「座頭市子守唄」。
久我鮎子さんの「座頭市子守唄」。
松平健さんの「座頭市子守唄」。
それでは、本日はこれにて退席させていただきます。
また、明日、お会いいたしましょう。