子どもから大人まで、世界の人々に愛され、連綿と読み継がれてきた「シートン動物記」はまさに不朽の名作というにふさわしい作品ですが、人類が初めて手にする動物文学という新分野を独力で確立したアーネスト・トムソン・シートン先生の偉業は母国アメリカのみならず、今後、各国で更に高い評価がなされてゆくことでしょう。
店主が所持する「シートン動物記」は評論社刊の全6巻で、昭和32年の第6刷版、本の表紙に刷られたタイトルは「シートン選集 動物記」となっています。
何しろ店主が生まれる前の書籍ですから、ずっと大切に扱ってきたつもりなのですが、数え切れないほど読み返しておりますので、やはり、かなり傷んでしまっています。
シートン先生は画家としても傑出した手腕の持ち主でした。
この本にはシートン先生の直筆イラストがたくさん載せられており、それらの絵がイマジネーションを膨らませてくれます。
店主は「シートン動物記」に収載されているお話はどれも大好きですが、中でも「狼王ロボ」「灰色大熊の伝記」「裏町の捨猫」「ウィニペグの狼」「サンドヒル牡鹿の足跡」「旗尾リスの話」「だく足のマスタング」などは何回読み返したかわからないほどです(^^)。
「シートン動物記」はお子様向けのものもたくさん出されており、それはそのまま優良な児童図書として手放しでお薦めできるクオリティーを有しています。
学校の冬休み、春休み、夏休みといった長いお休みのときに、お子様が読まれますことを店主は希望いたします(^^)。