長くなりますので、暇な時にでもご覧下さい。


知り合って下さった皆様へ。

父の退職を機に、母と三人で松山に引越す事になりました。
もちろん、東京に残るという選択肢もありましたが
色々考え悩んだ結果、これが一番いい選択だと思いました。

転勤族の私にとって、東京は一番長く暮らした場所です。
ですが、良い思い出が殆どありません。
そう言ってしまえる程、東京での生活は大変でした。

大きな挫折を味わい、夢を失い
厳しい現実を目の当たりにし、辛い日々が続きました。
その経験が長過ぎて「良い思い出」とは今はまだ言えません。

ですが、今回の引越しは決して逃げるのではなく
前に進む為に決断しました。

まずは、元気になりたい。
今までももちろん、そう思っていましたが
頭のどこかではこの病気とは一生付き合っていくものだと
諦めていた所があります。
今回の事をきっかけに病気の事をはじめ
目を背けていた事に真正面から向き合おうと思いました。

そして前もって連絡出来なかった方には、この場を借りてお詫び致します。
もちろん、改めてご連絡するつもりです。


「良い思い出」が殆どない東京での最後の1、2ヶ月。
今生の別れではないですが、これから会いにくくなるからと
時間を作ってくれた方。
そして、会えなかったけどまたいつか会おうとメールを下さった方々。
本当にありがとうございました。
その中から、特にお礼を言いたい方達へ。

9月。
誕生日を迎えた私を高校時代からの友人2人がお祝いをしてくれました。
私はケーキが出てきても、自分の誕生祝とは思わず
祝ってもらえるなんて思っていなかったので本当に驚きました。
サプライズでケーキを用意していてくれてびっくりしました。
当日になっても外出できるかどうか
行けるかどうかも分からないのに…。
無駄になるかもしれないケーキを用意していてくれた事。
友人2人とその2人の旦那さん+ご子息の5人という大人数に祝ってもらえて…。
今までの誕生日で一番、嬉しくて泣かないようにするのに必死でした。
きっとこの誕生日はずっと忘れません。

そしてFacebookを登録した事で色んな方との繋がりが持てました。
よく分からないので登録していなかったのですが
登録して本当に良かった。
教えてくれて、本当にありがとね。

Facebookでは新しく連絡がとれた方もいますが
殆どが今までにお世話になった方々です。


その中のお一人。
昔、働いていた所でお世話になった方。
何人かで飲みに行こうと言いながらはや数年。
とうとう会えなかったなと思っていた私に
Facebookでの一言がきっかけで、何年ぶりかに会う事が出来ました。
仕事中も色んな事を丁寧に教えてくれましたし
その頃の私はトレーナー業は全くやっていなかったので
分からない事だらけで何でも質問する私に
ちゃんと分かるように答えてくれた印象が残っています。
それは時間が経った今も変わらず、色んな意味で素敵な尊敬する先輩であり
色んな事を相談できる友達のような、そんな素敵な時間を過ごしてくれました。
体調が悪い私をずっと気付かって下さり、本当に感謝しています。
また一緒に、今度は同じ現場でお仕事出来る日が来たらなぁと思っています。

そして、本当にもう引越す直前。
仕事でそっちの方に行くからとわざわざ私が行ける場所まで
仕事帰りに来てくれた高校時代の友人。
3年の時、同じクラスで同じ部活だったのに
全然、話した事なかったんだなぁ…と再会して感じました。
同じ時間を同じ場所で過ごしていたのに
こんなにも思い出って違ったりするんだなぁとびっくりもしました。
本当に、わざわざ時間を作ってくれてありがとう。
凄く嬉しかったです。


お陰でとても素敵な気持ちで東京を去る事が出来ました。
そして、高校の友達、大学の友達。
自分から遠ざけてしまっていた方達とまた接することがいつか出来るように。
今まで避けていた事をこれからは避けずに向き合おうと思います。

良い思い出が殆どないけど、今ぱっと思い浮かぶ楽しかった思い出は
今、この文章を読んでくれている方達がいてくれたからです。
泣く事が多かったけれど、お腹が痛くなるくらい笑ったりはしゃいだり。
山手線にも乗ったし、渋谷のスクランブル交差点にも行ったし。
あの人混みで頑張って生活したなぁ。


東京を去る事になり
「袖触れ合うも多少の縁」という言葉が思い浮かびました。

私と袖触れ合って下さった方々に本当に心から感謝しています。
そして、ご迷惑でなければ、何かしらで繋がりを持って頂けると光栄です。

いつかまたどこかでお会いしましょう。
本当に本当に、ありがとうございました。
今度はもっと素敵な思い出が作れるように頑張ります。

追伸
『友情は付き合った時間と関係ナッシング』って言葉、嬉しかったです。



photo:01


13年間、眺めた景色。



さよなら、東京。