さて、前回の続きで今回はGIDという心と身体の性別が合致していない人たちの恋愛や結婚やセックスについてちょっと書きます。

FtMの方はわりと心身ともに男でノーマルですという人と同じように、性自認男で恋愛や性的興奮対象は女性というケースが多く、交際相手の女性と結婚するために身体と戸籍の性別変更を希望する人もいます。

FtMと女性との恋愛はレズビアンとは別物なのでご注意を!

自分は男と認識していて普通に女性を好きになったFtMの方をレズ扱いするということは、女性が好きだというノーマル男性をレズ呼ばわりするのと同じなんで、とても失礼なことだし相手を不快にさせることだからです。

GID以外の同性愛者(ゲイ)や両性愛者(バイセクシャル)も当然GIDの中にもいますが、FtMの方がわかりやすい恋愛や性対象を選ぶように思われます。

年代上のFtMの方々には、親のため、世間体のために結婚して子供産んだけど、やっぱり耐えられなくなって離婚したという人たちもいます。

離婚したFtMの方は男性とのセックスは苦痛だったと言います。

FtMの場合はやりたくなくて濡れてなくたって、受け入れることは可能な身体を持っているため、身体的には男性との結婚生活で夫婦間のセックスをすべて拒否することは出来ません。

心は男なのに男と結婚して男とセックスしなくちゃならないという状況はまさに耐えがたきを耐えです。

一方、MtFの場合は、なんとか親や周囲の期待にこたえて違和感感じながらも女性と結婚してみても、家族として仲良く暮らすことは出来ても、セックスやセックスしなければならないという義務感を苦痛と感じていることが多く、いざという時に勃起しないこともありセックスレスになることもあります。

MtFの場合は身体は男ですから勃たなきゃ出来ないからやらずに済みますが、現代の離婚理由の上位には「性の不一致」というセックスに不満があったから離婚しましたというケースがあるんです。

奥様がセックスしたくなくなるお年頃までがんばんないと家庭崩壊ありえます。

バイセクシャルやレズビアンに該当するMtFの場合は、本当に女性に恋してカミングアウトしないまま男性として結婚することもあるため、それなりに奥様と仲良く暮らして子供も出来たりもします。

ただ、性自認が女性であるがために、男性としてのセックスをやらねばならないという精神的ストレスからセックスには消極的な傾向にある人も存在しています。(ちなみにそういう方はSかMかというとM傾向強いです)


男は女を好きになるもの。

女は男を好きになるもの。

世の中、そういうヘテロ(異性愛者)ばかりじゃありません。

当然、GIDの中にも精神的ヘテロ以外も存在しています。

MtFで心は女なんだけど女性が好きというレズに該当する人もいますし、MtF同士での恋愛やセックスも存在しています。

FtMは比較的心は男で恋愛やセックスの対象は女性という人が多いのですが、やはり中にはホモセクシャルに該当する男同士の恋愛やセックスを求める人もいるだろうし、FtM同士もあるかもしれません。

MtFは断言しているのにFtMは推測なのは、MtFは実際にそういう人たちを知っているからです。

FtMの方に関しては、菊池が実際に知っている人たちは精神的にはヘテロという方が絶対多数といってもいいくらいで少数派のケースは実際のところよくわかりませんので推測です。

FtMのバイセクシャルで後にゲイになった人は知ってますが、完全にゲイというケースは知らないので小説は想像で書いていますが、少数派故に言えずにいる人っているはずなんですよ。

GIDの方々もそれ以外と同様に自分の自覚している性別だとアブノーマルと称される対象に性的欲求の方向が向いてしまう人はいると思います。

自己の性自認と恋愛対象だの性的欲求の対象というものは別物だから。

子作りは健康な男女の身体を持つカップルじゃなくちゃ出来ない。

だけど、人が人を愛するということには性別は関係ありません。

愛の形は人それぞれ違うかもしれないけれども、人が人を愛するということ自体は間違いなんかじゃない。

ところが、悲しいことにGID同士にも差別は存在しているんです。

精神的ヘテロ(異性愛)を普通と思っている人が多いから、MtFは男性以外の恋人がいるMtFに対してノーマルの人たちが侮蔑するような感覚で嫌悪を露わにする人もいるんです。

おそらくFtMにも同様の反応する人たちはいるでしょう。

レンタルドール外伝ではそういうところを書きたかったので、GIDでFtMの薫先生はおもいっきり異端の人な設定にしちゃいました。

どこのカテゴリーであっても少数派とか異端いじめはあります。

思想やら嗜好の違いはある。

そういうことって、小説の中では誇張してキャラ作りして設定しておいた方がわかりやすいので、わざと極端な書き方しています。

菊池は、エッセーやら日記やらノンフィクション小説では出来ないことをフィクションの世界で表現します。

真に伝えたいことが最終的に伝わればそれでいい。

小説というフィクションの中から一片の真実を感じ取っていただければよいかなぁと思っています。

伝えたいあなたたちに。

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