ネパールで3歳少女が新たな「生き神」に
 [カトマンズ 7日 ロイター] ネパールの宗教当局は7日、3歳の少女を新たな生き神「クマリ」に就か..........≪続きを読む≫

3歳で生き神様にされるなんてかわいそうに…というのは菊池の個人的感想ですが、クマリに選ばれた少女は初潮がくるまで普通の人間のような暮らしは出来ないというのは事実です。

なぜなら、クマリとはネパールに住む女神クマリの化身だからです。

クマリに選ばれるには家柄は重要であり、ネワール族の仏教徒の僧侶・金細工師カーストのサキャの生まれでなければなりません。

以下は32もある条件の一部。

・健康である

・すべての歯が欠けていない

・菩提樹のような身体

・牛のような睫毛

・獅子のような胸

・鹿のような脚

・アヒルのように柔らかく透き通った声

・黒い髪と目

また、身体的には怪我の跡や不自由な箇所がないことも条件。

動物の頭部が並べられた暗い部屋に閉じ込められて耐えるといったテストのようなこともされます。

国や国王との占星術における相性が良く、これらすべての条件をクリアした少女がクマリとなるわけなのですが、身体的特徴は抽象的でわりとネパール人の幼い少女なら当てはまりそうな気もするので、身分や王との占星術における相性が重要な要素のように思われます。

クマリは絶大な力を持ち、幸運をもたらすとされており、多くの人々からの信仰を集めています。

日常では、人々の病気の治療、願望を叶える祈願をするのですが、3才の少女にこれが出来ると思いますか?

単なるお飾りの生き神様に仕立て上げられ、侍従の言うとおりのことをするだけ。

不浄な地面の上を歩くことは禁じられているため、レッドカーペットの上しか歩くことは出来ません。

あとは、抱きかかえられて移動するだけ。

生き神様という名の操り人形。

クマリの館から出ることは、特別な儀式以外はなく、生き神様のクマリが学校へ通うことも許されるわけがなく、内部で勉強は教えられるけれどもまるで籠の鳥です。

不浄とされるため、クマリは絶対にケガをして血を流してはならないし、初潮がくればお払い箱。

まだ幼いうちに両親から引き離されて、クマリの館内で軟禁生活させられるクマリはかわいそうです。

本当は、生き神様なんかじゃなくて普通の3歳児だろうに……。


(注)フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)引用
☆人気ブログランキングへ投票☆(PC用)
にほんブログ村 医療・医者
にほんブログ村 政治・社会問題
  ↑
もしかしたら、みんなのクリックでなにかを変えられるかも?
変わるかどうかはわかんないけど、なんかやってみなくちゃ始まらないっしょ?