実は、告訴できるくらい祖母がひどい目にあった時、自宅介護出来ない状況で泣き寝入りしたんです。
まだ、介護制度実施前でヘルパーさんが自宅介護のお手伝いに来てくれるような時代じゃなくて……。
当時は痴呆症と呼ばれていた菊池の祖母はアルツハイマーでした。
早い時期から発症していたらしいのですが、菊池が進学して札幌で一人暮らしするようになったら急速に進行して、祖母は自室のごみ箱に火をつけてぼやを起こしてしまい、もう目を離せない状態になってしまいました。
動けて火もつけられるから、祖母を野放しにいておくのは危険だったんです!
妹たちは、
「だって、おあばあちゃん、なにしゃべってるかわからないんだもん」
と言って祖母に話しかけたりしてくれなかったようで、家族の中で一番会話していた菊池が家にいなくなった途端に祖母は急速にボケてしまいました。
コミュニケーションがあるかないかではアルツハイマーの進行は大違いであるという一例です。
介護制度開始前は自宅介護は100%家族によるもので、病院も痴呆老人は長期入院させてくれないから、病院と自宅介護を行ったり来たり状態で施設の空き待ちしました。
どこも祖母のようなボケ老人でも入所可能な特別養護老人ホームはいっぱいですぐには入れませんでしたから。
何年も順番待ちしている人もいるくらいで、うちは遠くの施設でも一年も待たずに済んだのでまだましな方でした。
父の肺ガン発覚に伴い廃業しましたが、うちは家族でやってる個人自営業で昼間は祖母一人家に残して仕事しているような状態でしたから自宅介護は無理でした。
家族の生活自体が成り立たなくなるので。
やっと空きベッドが出て入れてもらった町営の特別養護老人ホームを追い出されたら、母が介護疲れで死んでしまいそうだったので祖母が施設でひどい目にあっても文句の一つも言えませんでした。
実際に、
「このままだとおばあちゃんよりあんたの方が先にくたばるよ。あのおばあちゃんは心臓は丈夫だから寝たきりなったって長生きするよ」
と心臓は丈夫な祖母の介護で心臓の弱い母の方が先に過労死すると母の主治医が言ったくらい負担かかっていたんです。
それで、約5年半祖母は施設で暮らし、最期は痰をからませ窒息死しました。
「うちに帰りたい」
と祖母はよく言っていたのに家で介護してあげられる状態じゃなくて特養ホームで最期を迎えさせてしまいました。
菊池は祖母が痰をからませ窒息死した件についてはある意味寿命と納得しています。
施設で流動食の食事の世話やら、からむ痰の吸引をしてもらえなかったら、祖母はもっと早く死んでいたでしょうから。
介護の仕事をしている友人は、ある介護施設で菊池の祖母と同じように痰をからませた窒息死を遺族に隠蔽するため言わないようにと上司に強要され、そういうことが嫌でその施設を辞めたと話してくれたのですが、隠蔽されるよりは本当の祖母の死因を教えてもらえてよかったと菊池は思いました。
誰かのお世話にならないと生きていけない状態になったら、あとは気をつけていても運悪くうまくいかず死んだなら仕方がないと思えるし、誰かを責めようとも思いません。
ただ、うちの祖母の場合は、施設に入っていた間に、
「おむつ取り替えにいちいち外したり付けたりが面倒だから」
という理由で転落予防用のベッドのサイドガードを外しっぱなしにされてた点は非常に不満なところでした。
ちょっと寝相のよろしくなかった祖母はベッドから転落し、手首の骨折で一度入院。
頭から落ちたけど目立った外傷なく施設側は隠蔽が数度有り。(隣のベッドの人が教えてくれました)
その後、やっぱり頭から落ちていって頭部強打で脳内出血し脳外科に救急で運ばれて入院。
睡眠中のベッドからの転落事故によるケガで祖母は入院二回もしてるんです!
「これって、業務上過失障害に該当しますよね?」
頭から落下した時ので祖母のボケもひどくなりました。
脳外科では、隠蔽されてた以前の落下時の脳のダメージもみつけた医師に、
「これ、今回だけじゃないですよ。以前にも脳内出血してますね。アルツハイマーだけじゃなく脳内出血したやつで痴呆進んでますよ」
といった感じのことを言われました。
それでも、
「下手なこと言って追い出されたら困るんだからこらえて」
と役所に相談に行った時にその施設を紹介してくれた役所の担当の人に止められて、文句一つ言うことも出来なかった家族がどれだけ悔しかったかわかりますか?
思い出しただけで、まだ悔しくて、無念で、悲しくて、涙が溢れてきますよ!
厄介者扱いして施設に入れたわけじゃないですもん。
うちの大切なおばあちゃん、姥捨て山になんかするわけないし、遠くの施設だけどうちの身内は毎週通っておばあちゃんが好きなプリンやらお菓子買って行って食べさせてたんです。
全然、面会者来ないような人だっていたし、近くの人だって滅多に面会なんか行ってなかったけど、うちは車で何時間もかかる距離のあの施設まで心配で様子見に通ってたんです!
誰にでも過ちはあります。
だけど、防げるものと防げないものはあり、祖母のベッドからの転落事故はあきらかに防げたはずの過失事故でした。
「作業の手間省きして安全管理を怠っているから、そんな事故何度も起こったんじゃないですか?」
と言いたくても言えませんでした。
うちは祖母が施設に入った時は菊池姉妹三人まだ学生で親は共働きで、昼間は自宅介護は無理だったから。
祖母を施設から追い出されたら、仕事も生活もにっちもさっちもいかない状態だったので、祖母がそんな目にあっても泣き寝入りするしかありませんでした。
もう時効かもしれないのでいまさら訴えはしませんが、ネット上では糾弾していきます。
やはり、祖母のベッドからの転落予防は可能であったと思うわけで、そこのところは無念な出来事だったので。
それと、祖母と同様の被害にあわさないで欲しいので、全国の施設勤務している皆様にお願いです。
「ベッドからの転落防止柵は、どうぞはずしっぱなしにはなさらないで下さい。ちゃんと使用して下さい。夜間は特に!!」
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まだ、介護制度実施前でヘルパーさんが自宅介護のお手伝いに来てくれるような時代じゃなくて……。
当時は痴呆症と呼ばれていた菊池の祖母はアルツハイマーでした。
早い時期から発症していたらしいのですが、菊池が進学して札幌で一人暮らしするようになったら急速に進行して、祖母は自室のごみ箱に火をつけてぼやを起こしてしまい、もう目を離せない状態になってしまいました。
動けて火もつけられるから、祖母を野放しにいておくのは危険だったんです!
妹たちは、
「だって、おあばあちゃん、なにしゃべってるかわからないんだもん」
と言って祖母に話しかけたりしてくれなかったようで、家族の中で一番会話していた菊池が家にいなくなった途端に祖母は急速にボケてしまいました。
コミュニケーションがあるかないかではアルツハイマーの進行は大違いであるという一例です。
介護制度開始前は自宅介護は100%家族によるもので、病院も痴呆老人は長期入院させてくれないから、病院と自宅介護を行ったり来たり状態で施設の空き待ちしました。
どこも祖母のようなボケ老人でも入所可能な特別養護老人ホームはいっぱいですぐには入れませんでしたから。
何年も順番待ちしている人もいるくらいで、うちは遠くの施設でも一年も待たずに済んだのでまだましな方でした。
父の肺ガン発覚に伴い廃業しましたが、うちは家族でやってる個人自営業で昼間は祖母一人家に残して仕事しているような状態でしたから自宅介護は無理でした。
家族の生活自体が成り立たなくなるので。
やっと空きベッドが出て入れてもらった町営の特別養護老人ホームを追い出されたら、母が介護疲れで死んでしまいそうだったので祖母が施設でひどい目にあっても文句の一つも言えませんでした。
実際に、
「このままだとおばあちゃんよりあんたの方が先にくたばるよ。あのおばあちゃんは心臓は丈夫だから寝たきりなったって長生きするよ」
と心臓は丈夫な祖母の介護で心臓の弱い母の方が先に過労死すると母の主治医が言ったくらい負担かかっていたんです。
それで、約5年半祖母は施設で暮らし、最期は痰をからませ窒息死しました。
「うちに帰りたい」
と祖母はよく言っていたのに家で介護してあげられる状態じゃなくて特養ホームで最期を迎えさせてしまいました。
菊池は祖母が痰をからませ窒息死した件についてはある意味寿命と納得しています。
施設で流動食の食事の世話やら、からむ痰の吸引をしてもらえなかったら、祖母はもっと早く死んでいたでしょうから。
介護の仕事をしている友人は、ある介護施設で菊池の祖母と同じように痰をからませた窒息死を遺族に隠蔽するため言わないようにと上司に強要され、そういうことが嫌でその施設を辞めたと話してくれたのですが、隠蔽されるよりは本当の祖母の死因を教えてもらえてよかったと菊池は思いました。
誰かのお世話にならないと生きていけない状態になったら、あとは気をつけていても運悪くうまくいかず死んだなら仕方がないと思えるし、誰かを責めようとも思いません。
ただ、うちの祖母の場合は、施設に入っていた間に、
「おむつ取り替えにいちいち外したり付けたりが面倒だから」
という理由で転落予防用のベッドのサイドガードを外しっぱなしにされてた点は非常に不満なところでした。
ちょっと寝相のよろしくなかった祖母はベッドから転落し、手首の骨折で一度入院。
頭から落ちたけど目立った外傷なく施設側は隠蔽が数度有り。(隣のベッドの人が教えてくれました)
その後、やっぱり頭から落ちていって頭部強打で脳内出血し脳外科に救急で運ばれて入院。
睡眠中のベッドからの転落事故によるケガで祖母は入院二回もしてるんです!
「これって、業務上過失障害に該当しますよね?」
頭から落下した時ので祖母のボケもひどくなりました。
脳外科では、隠蔽されてた以前の落下時の脳のダメージもみつけた医師に、
「これ、今回だけじゃないですよ。以前にも脳内出血してますね。アルツハイマーだけじゃなく脳内出血したやつで痴呆進んでますよ」
といった感じのことを言われました。
それでも、
「下手なこと言って追い出されたら困るんだからこらえて」
と役所に相談に行った時にその施設を紹介してくれた役所の担当の人に止められて、文句一つ言うことも出来なかった家族がどれだけ悔しかったかわかりますか?
思い出しただけで、まだ悔しくて、無念で、悲しくて、涙が溢れてきますよ!
厄介者扱いして施設に入れたわけじゃないですもん。
うちの大切なおばあちゃん、姥捨て山になんかするわけないし、遠くの施設だけどうちの身内は毎週通っておばあちゃんが好きなプリンやらお菓子買って行って食べさせてたんです。
全然、面会者来ないような人だっていたし、近くの人だって滅多に面会なんか行ってなかったけど、うちは車で何時間もかかる距離のあの施設まで心配で様子見に通ってたんです!
誰にでも過ちはあります。
だけど、防げるものと防げないものはあり、祖母のベッドからの転落事故はあきらかに防げたはずの過失事故でした。
「作業の手間省きして安全管理を怠っているから、そんな事故何度も起こったんじゃないですか?」
と言いたくても言えませんでした。
うちは祖母が施設に入った時は菊池姉妹三人まだ学生で親は共働きで、昼間は自宅介護は無理だったから。
祖母を施設から追い出されたら、仕事も生活もにっちもさっちもいかない状態だったので、祖母がそんな目にあっても泣き寝入りするしかありませんでした。
もう時効かもしれないのでいまさら訴えはしませんが、ネット上では糾弾していきます。
やはり、祖母のベッドからの転落予防は可能であったと思うわけで、そこのところは無念な出来事だったので。
それと、祖母と同様の被害にあわさないで欲しいので、全国の施設勤務している皆様にお願いです。
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