後期高齢者医療制度って、お年寄りいじめなんてレベルじゃなく、もっと根深いところで日本国民を馬鹿にしている制度だと思います。

だいたい該当する人たちは、戦争を生き抜き、戦後の日本の復興に尽力してきて下さった功労者とも言える方々なんですよ。

靖国に戦争で死んで神様にされ奉られている兵隊さんたちの御霊に参拝する政治家さんたちは、あの第二次世界大戦で戦争へ行かされたり、空襲に何度もあったりしながらもなんとか生き抜いて長生きしてきた戦争被害者たちに対しても、当然お詫びと感謝の念を持って手厚い保障や保護をすべきなのではありませんか?

つらい思いをしたのは死んだ人間ばかりじゃない!

生き延びた人間の方が、死んだ方がましだったと思うようなことも耐え抜いて生きなければならなかった時代に、がんばって必死に働き生き延びた人たちの老後が切り捨てられるようじゃあんまりにもひど過ぎる!

公明党は、(後期高齢者医療制度見直し阻止したいので)

「勝たねばならない」

といった言葉を繰り返してましたが、まるで負け戦であった戦時中の、

「欲しがりません。勝つまでは!」

という言葉と似たむなしさが感じられました。

もう負けは見えているのに強がり言ってた日本は、事実戦争で負けたんです。

現実見て下さい!

高齢者の入院病棟を極秘視察してみれば、日本の医療現場のひどい状況わかりますから……。


だいたい、年金だって、戦時中に国の命令で軍需工場などで働かされたのも、戦後の米軍に関わる仕事もみんな厚生年金もらえる仕事なのに、記録が残っていないからもらいそこねたまま死んでいった人たちがたくさんいるんですよ。

今まだ生きている該当者も手続きの仕方がわからずもらいそこねたまま死んでいく。

生きててもぼけたら請求しようがないし。

彼らは自分がしたい仕事ではなく、お国のために強制労働させられたわけであって、それを対象者が生きているうちにお国が報いてあげなくてどうするんですか?

日本は、戦争責任を履き違えている。

外国にはもう十分謝罪しました。

戦争放棄もした。

経済的援助もずいぶんとしてきました。自分とこが財政難でも、外国にはとんでもない額の援助をしてきました。

だけど、国民に対して謝罪すべきことや保障は、従軍慰安婦問題以外に、戦後を必死で生き抜いた多くの戦争被害者に対しても不十分。

もう頭も体も健康とは言えない人も多い年代の戦争被害者たちだからこそ、せめて後期高齢者医療制度は見直しして、国は戦争の償いをして欲しい。

若い頃に一番辛抱強いられて、つらい思いした人たちを人生が終わろうとしている時にまた苦しめないで下さい。


舛添さん、公言したんですから、是非後期高齢者医療制度の見直しやって下さい。


今の日本があるのは、後期高齢者医療制度の対象者たちのがんばりのおかげと言っても過言ではありません。

後期高齢者医療制度の該当者こそ自分のためではなく、お国のために働いてくれた国民なんです。

大切にして労を労ってあげて下さい。

決して姥捨山のようなことはしないで下さい。