岩明均先生の寄生獣は、独特の世界観で時々読み返したくなる名作です

登場する車が当時の実在する国産車が忠実に描かれているので、よりリアル感を増していると思います
けっこう注意深く見るとシティ、コロナ、カリーナ、レジェンド、クラウンなど登場しています


宙を舞うST165セリカGT-FOURは、密かに有名なシーンではないかと思っています

ドアの厚みの部分なんかはかなりリアルに描き込まれてます

このカーチェイスシーンよりも前に、セリカが登場しているのを発見

主人公 泉新一が電話ボックスにいるところを、車に乗る寄生獣に追われているシーン
あの車だ!と言われているのがセリカです

ドアの開く音がラコッというのがなかなか独特の響きです

こんな2人組の寄生獣がセリカに乗って追ってきていました
しかし特に新一に興味を示さず、セリカに乗って立ち去りました

ホイールから推定すると前期型のGT-FOURでしょうか?
そして冒頭の絵に繋がるカーチェイス編
クルマで追ってくる後藤から逃げる為に、コンビニに停まっていたセリカを盗む…
セリカの窓のカタチが実車に忠実ですねえ

リヤナンバーガーニュシュがボディ同色なのと、フロントバンパーに付いた丸いフォグランプからこれはGT-FOURで間違いないでしょう

ハンドルも純正ハンドルそのままでかなり忠実な描き込み

追ってくる後藤のクルマはなんでしょう?
正面から見ると初代レジェンドのようですが

連載時はセリカはもう18系の世代に変わっていたはずですが、盗まれるのが16系なのが時代的に価格が安くなってきた中古車っぽくてリアルな設定

このテールランプは前期型と言うことで間違い無いでしょう
飛び降りて、後藤にめがけて無人のセリカを崖下へ落とす作戦

崖下を走る後藤のクルマは後ろから見るとマツダセンティアのように見えます。
レジェンドでもセンティアでもいずれにしても高級車
連載は1988年〜95年だったそうで。当時の現役車両が活躍するのがうれしいポイント
しかし、どのクルマも今の価値からすれば、かなり高額車両ですねぇ
こんな事したらぜったいもったいない…