Q)小痴楽が出番に穴を開けたって。

菊)よくあることなのに騒いでるね。それだけ人気者なんでしょう。体一つあればできちゃうのが落語の特徴でもあるから、誰か来なけりゃいる人で対応をする。そんなことは本当によくあるんで。

Q)代演とか。

菊)うんうん。やっぱ「晴れの日には落語をみませんか?」なんて売り方には無理があるんじゃないかな。出演者が来ないかもしれないんだもん。

Q)ははは。晴れの日が台無しだ(笑)

菊)やるって発表してた噺をやらなかったりね。「覚えられませんでした」ってひどい話だよ、他の芸能じゃ考えられないでしょ(笑)。ある意味やはり悪所だと思うよ。

Q)ええ。ただ、新しいファンに理解してもらえるかどうか…。

菊)テレビの特集とかアニメとかで落語界の綺麗な部分だけを見てる人もいるだろうね。修業の辛さも美化したりさ。これで落語の世界の少し違う面を垣間見てもらえたんじゃないかな。

Q)うーむ。ファンは多い方が良いと思うけど…。

菊)そりゃそうだよ、ありのままを喜んでもらえるならね。ずっと背伸びしてるのはしんどいもんだよ。長続きしない。

Q)ま、そりゃそうっすね。主催は可哀想っすね。

菊)うん、意欲的に新しいことをやってて僕も感心してるんだけど、芸人が来ないという古き良き寄席みたいになっちゃって。。(笑)

Q)いや、そういうことじゃなくて(笑)


菊)よく言うでしょ、芸人なんてろくなもんじゃないんだって。もちろんこんな事態はないに越したことはないけどね。一般の生活ができない奴が落語家になってんだから、それを忘れないでもらいたい(笑)


古今亭菊志ん