Q「では、落語界をぶったぎるのパート2です。」
菊「勝手にタイトルつけるなよ(笑)。入れた時事ネタとかギャグだけウケるってのは、つまり古典落語がギャグを凌駕できてないとも言える。」
Q「おや、難しい言葉が出ましたね。」
菊「国立大学を出てるからね(笑)」
Q「第二志望で。」
菊「(笑)。たとえばさ、寄合酒のツカミにと、「ケチだなっ!舛添さんかっ!」「第三者の厳しい目で精査してもらいます」と入れたとする。」
Q「ウケそうですね。」
菊「そのあと、悲しいかな、古典落語に戻るわけだよ。借り物の言葉で演じ分けを窮屈そうにやる。で、お客さんはトーンダウンするんだよね」
Q「ええ、ええ。」
菊「そりゃそうだ。ずっと現代のことを言うのかと思ったら、口調は現代人のそれとは違うし、裏の原っぱに味噌が落っこってた、とか言い出すわけだから。」
Q「あはは。」
菊「だから、古典の筋に戻っても自在にやれる人じゃないと、自分の入れたギャグに殺されてしまうってことだな。」
Q「うんうん。」
菊「もしくは新しいことを言いたいなら、構成を考え他も全部新しくするとかしなきゃ。」
Q「なるほど〜…。芸論を聞かせてもらえて光栄です。」
菊「滅多に聞けないっしょ?タダで聞かせるんじゃなかったな!金をよこせ。」
Q「ケチっすね。舛添さんかっ!」

つづく

古今亭菊志ん