Q「ここんとこ、浅草演芸ホールに出てますね。どんなネタをやってるんですか?」

菊「よく聞いてくれました!はじめて手紙無筆をやったよ」

Q「はじめてですか?」

菊「自分の会でやったことあったはずだけど、寄席とかでは初めてだと思う~」

Q「よく前座さんがやる落語ですよね」

菊「詳しいね。前座噺と言われてるし、実際たいした内容じゃない。本来は難しい噺ではないんでしょう」

Q「本来は…ですか?」

菊「昔はめちゃくちゃにウケた落語なんだろうと思うよ。今は、字の読み書きができない人はほとんどいないから、そういうリアリティーは感じないからねぇ。」

Q「…えぇ。」

菊「古いと思われかねない。でもさ、区役所から通知書が来たから開けてみたは良いけど、読めるけど何が書いてるのかさっぱりわかんないってことは今でもあるわけで。」

Q「…ZZZ」

菊「おい、漫画みたいに寝るな!」

Q「あ、すみません。」

菊「だから何かしら共通点はあると思うんだ。」

Q「ふむふむ。」

菊「漫画みたいな相槌はやめろ!飽きてるだろ!」

Q「だって、手紙無筆ってあんまり面白い落語じゃないんですもん。」

菊「それを俺が何とかしようとしてるの!」

Q「がんばってください。ありがとうございました。失礼します!スタタタタターッ」

菊「おい、漫画みたいに走り去るなっ!」


古今亭菊志ん