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世界は十分に面白い。

ニュースによると、「宇宙を満たす謎の暗黒物質・ダークマターの正体が、質量の起源とされるヒッグス粒子と同じものなのではないか」という説を大阪大学の教授が発表したらしく、それが証明されたら、

この世界が空間と時間の4次元ではなく、我々の知らない5次元以上の世界であることの証明にもなる…という大変な発見らしいですよ!


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地動説、進化論、相対性理論、ビッグバン理論など、人間の価値観を大きく変えてきた大発見がいくつかあるわけですが、我々はその「次の発見」がなされる時代の真っ只中にいるのです!!

だから僕はどんなに惨めな状況に追い込まれようとも、自殺だけはしないと決めています! だって大発見に立ち会えないのはもったいないですから…。

そんなわけで、今回は今一番アツイ分野、宇宙物理学の話から、ちょっとだけ『宇宙旅行』について書いてみます。


問題: もし、「光の速度で移動する宇宙船」ができたとしたら、230万光年離れたアンドロメダ銀河に行くのには何年かかるでしょう?


正解は、230万年!


…ではなく、実はぜんぜんもっとまるっきり短い時間でたどりつけます!!

ただ、重さをもつ物体であるかぎり、完全な光速にはなれないみたいなんで、仮にその宇宙船が「光速の99・99999%」くらいのスピードで移動できるとしましょう。

すると、230万光年離れたアンドロメダ銀河には、なんと、「11年」でたどり着けるそうです!!

光の速度で230万年かかる距離を、なんで光よりちょっと遅い速度で行くのに11年しかかからないんだよ!? 意味わかんねぇよ!

…と、僕なんかは思っちゃうんですが、不思議極まりないことに、この世界はそんな風に出来ているようです。

それが、『速く移動する物体の時間は遅れる』という特殊相対性理論の帰結、俗に言う『ウラシマ効果』のスゴさです!

さらに光速に限りなく近くまで加速していくと、5900万光年離れたおとめ座銀河団にもわずか17年くらいで到達するそうな…。おそるべし時間の相対効果!!

だからアンドロメダ銀河まで往復で22年、おとめ座銀河団まで往復34年で宇宙旅行できるわけですが、その代わり…、

その間に地球では460万年、あるいは1億1800万年の時間が過ぎてしまっているのです!! これが文字通りのウラシマ効果ですね…。


さらに、現実には、宇宙船のような大きさの物体を光速近くまで加速するのには、「宇宙全体のエネルギーに匹敵するエネルギーが必要」らしいので、まぁ実際には実現不能と言っていいでしょう。

でも、絵空事ではなく現実として、「時間の遅れ」という現象は起こります。なんのためにそれが起こるのか、そのことで誰が得するのかはまったくわかりませんが…。

だから、神さまに会う機会があったら僕は言ってやりたいです。「あんたのつくった世界ワケわかんねぇよ! まぁ、面白いからいいけど!!」…と。