ホークス前線異常ナシ67〜もしも人生をやり直せたら〜 


  〜登場人物〜 

 ホークス(cv:中村悠一) 



 尾高菊乃(cv:井上麻里奈) 




 斜見恵都/ケイト(cv:悠木 碧)




菊乃の語り
ねぇ、もしも一度だけ、起きたことをリセットできたらどうする?もう一度人生をやり直せるのよ。これって素敵なことじゃない?


 俺は菊乃が待つコンビニへ向かった。


 
「遅かったわね」 

「どういうつもりだ?サトシくんのこと」

 「危険な目にはあわせてないでしょ」
「それでも心配した。不安にさせた。俺もケイトも」

 「結果的に丸く収めてやったでしょ。めでたしめでたし。はい、この話はもうおしまい」

 「俺だったら好きに動かしていい。だが、ケイトや家族たちを巻き込むな」
「忘れなさい。忘れるのよ、今日のことは」
菊乃は「書く」だけじゃなく「言葉」でも人を支配できる。

 「俺は忘れてもいい。今日のことは。ただ、あの家族にだけは手を出さないでくれ」

 「やけにこだわるのね。そんなにケイトちゃんたちが大事?」 

「俺には・・・あの家族には俺に無いものがある。絵に描いたようは理想的な家族。お前もそんな家族が欲しかったんじゃないのか?」

 「もうその話はいいわ」 

菊乃は席を立って 

「帰りましょう。私たちの家に」

 ケイトの家。


ケイトの部屋。

 「そういえば、ホークスからの「進学祝い」ってなんだったんだろう?」

 プレゼントの包装紙をワクワクしながらはがす。箱を開けるとそこには 

「ヘッドフォン?🎧´‐と、手紙?」


 ホークス「〇〇時からお前が好きなアイドルのラジオ番組の特番があるぞ」 


ウッソ⁉️今何時⏰私はラジオにヘッドフォンのプラグを差し込むと番組を聴き始めた。 


 ラジオの音声「今年新入生になるみんなへ向けた応援ラジオ❣️最初のお便りは」 


 箱をよく見るとラッピングされた袋にキャンディー🍬が入ってて私は迷わず口に入れた。

 「あまーい」

 疲れからか眠くなってしまいついウトウトと🥱

 ラジオの音声「4月に新しいクラスになります。友達ができるか不安です。わかるー。不安だよねー」 

 「😴」


 気づけば私は3時間眠っていた。階段を下りリビングへ向かうとママの声がして。

 「どうしたの?」 

「ご飯のスイッチ入れ忘れちゃったみたい。夕飯どうする?」 

「デリバリーにしちゃいなよ」 

「そうねぇ・・・たまにはいいか。ケイト、サトシ何がいい?」 

「おれは何でもいいよ」 

「私はそうだなー」


 デリバリーの話は前にどこかでしたような気がするけどまぁ、いいか。いつものママのドジが始まって和やかな空気に包まれた。


 ホークスと菊乃が住むマンション。
「なぁ、菊乃。花見に行かないか?散る前に一度見ておきたい」 

「いいわね。私、お弁当作るわね」


 菊乃の「個性」によって時が一日リセットされていた。 


 〜68話へ続く〜 

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