ホークス前線異常ナシ65〜たとえ血は繋がらなくても
〜登場人物〜
斜見恵都/ケイト(cv:悠木 碧)
尾高菊乃(cv:井上麻里奈)
私と菊乃さんはショッピングモールに来ていた。店が開くまで近くのミニストップでコーヒーフロートを注文して待つ。
「初めてね。こうやって向かい合って話すの」
「そうだね」
上に乗ってるソフトクリームをスプーンですくって口に運んだ。バニラの甘い香りが口いっぱいに広がる。
「今日誘えてよかった。ホークスとサトシくんはどうしてるかしら?」
「サトシは人見知りだから。ホークスだったら心を開いてくれると思う」
「ホークスから聞いてる?私の「個性」のこと」
急に打ち明けられて顔が強ばってしまった。菊乃さんは愛用の赤いタブレットで私たちの行動を操っている。幸福にすることもできるし不幸にすることもできる。菊乃さんの手にかかれば私たちの自由は思いのままだ。
「1度聞いたことがあるよ。ホークスから。菊乃さんが私の生みの親だってこと」
張り詰めた空気になる。そもそもなんで呼ばれたんだろう。なんで私とホークスじゃないんだろう。ホークス、今頃どうしてるんだろう。
「ホークスといたかった?ごめんね、私の勝手に付き合わせて」
心を見透かされてしまった。私の考えてることは全部・・・
「そうやって人のこと操って楽しい?」
私は核心を突いた。
「楽しいわよ。今まで楽しかったでしょ。好きな人と一緒にいられて。幸せだったでしょ。いいことも悪いことも含めてこれも経験ね」
「それは、いい経験させてもらってありがとうだけど。これで終わりにしないよね?まだ続くよね?」
私とホークスの関係は
「確か18歳で高校卒業したら正式に恋人になれるんだっけ」
「あと3年高校生活を送るだけなの。念願の雄英高校に入学して「個性」磨いてプロヒーローになれるかもしれないの」
「3年だけよ」
「3年過ぎたら私はどうなるの?ホークスと幸せになれるの?まさか3年で終わりじゃないよね?」 少し間を置いて菊乃さんが天を仰ぐ。
「人のことばかりね。私の幸せはどうなのかしらね」
応えをはぐらかされた。
「前にホークスに聞かれたのよ。「お前は幸せか?人のことばかり、お前はどうなんだ」って。私にも幸せになる権利はあるわよね」
「人の心や自由を縛る権利はないと思う」
ピリピリとひりつく空気。
「幸せにしてあげたでしょ。理想の家族を与えてあげたでしょ」
「それには感謝してるけど・・・・・ねぇ、なんで今日サトシが来たの?」
「お花見に釣られたんでしょ」
コーヒーを飲みながら素っ気なく返す
「サトシは・・・ホークスと一緒にいるんだよね?」
「さぁ。いるんじゃない」
「サトシには手を出さないで。大事な弟なの」
「血は繋がってないのに?」
「そんなこと関係ない!!」
私は立ち上がり周りに聞こえるような声量で怒鳴ってしまった。
「座りなさい。落ち着いて」
興奮が収まらないまま椅子に腰をおろす。
「許さない」
「なに?」
「サトシに手を出したら許さない。たとえ生みの親でも」
「なにもしない。約束するわ」
携帯の通知音がして私はバッグから携帯を取り出す。ホークスからだ。
「サトシくんがいなくなった!!俺が目を離したから」
正面の菊乃さんと目が合った。菊乃さんは状況を飲み込めてないみたいだった。もしもこれが菊乃さんの仕業だったら・・・ううん、今は菊乃さん責める状況じゃない。
「私、ホークスのところへ行ってくる!!」
〜66話へ続く〜
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映画よかったですよぉ🤗ハラハラドキドキ🤯💨そして意外な事実が判明して圧倒されました(来年の映画予告もね)平次と言えばたこ焼き🐙かな(大阪が舞台じゃないけど)