ホークス前線異常ナシ63〜たとえ血は繋がらなくても〜 

 登場人物

 ホークス(cv:中村悠一)22歳(ヒーロー)個性「剛翼」

 サトシ/斜見 慧ケイトの母親の再婚で連れ子。血の繋がりはない弟 10歳(小4)


 俺とサトシくんはマクドナルドに来ていて向かい合った席に座った。俺はチキンタツタ、サトシくんは油淋鶏(ユーリンチー)チーズ チキンタツタだ。



「サトシくんとは初めて話すな。学校はどう?」ポテトをつまみつつ「楽しいです。4月から部活動が始まるからスポーツ系か文化系どっちにするか迷ってます」コーラを流し込み「俺の前では敬語は使わなくていいよ。初対面からケイトはタメ口だったな」「姉さんが?」ポテトを口に運んでいたサトシくんの手が止まる。興味のある話題に食いついたか。「初対面のケイトの横暴(おうぼう)さについて話してやろうか?」「聞きたい!」こくこくとうなずくサトシくん。


 ケイトと初めて会った時を思い出す「そういえばケイトと来た時はファミレスだったな〜」中2で14歳当時のケイトは母親の再婚に反対して家を出て相談相手を探していた。そこに居合わせたのがたまたま俺で。ファミレス後はカラオケに付き合わされた。「ケイトは父親離れができなくてな。5歳の時に両親が離婚しても父親とは連絡をとって会ったりしてたんだ」「今でも会ってるの?」「前の父親夫婦の元に女の子の双子が産まれたんだよ。それを機に会うのをやめたんだと」「ふーん」ストローでコーラをすする。「サトシくんの両親って・・・おっと、それは地雷かな。なにか悩んでることはないか?」ズッとストローを鳴らすとカラカラと氷を揺らして残りのコーラの量を確かめる。 


 「遠慮することないぞ。これでも大人なんだし悩みくらい聞いてやるぞ」「お母さんが・・・あっ、前の」「うん。言いたくない?」「死んじゃったんだよね。2年前に」 


一瞬空気が凍りつく。俺は何も言わずにサトシくんが話してくれるのを待つ。「僕のお母さんはあのお母さんだけなのに・・・まだ2年しか経ってないのにお父さんが勝手に再婚を決めちゃったんだ」「うん。そうだったんだ」ケイトとは逆にサトシくんは母親離れができないんだな。「誰にも相談できなかった。おれだけの心にしまってた」


 「再婚はサトシくんのためでもあったと思うぞ?男親は苦労が多いし。帰ったら母親がいて兄弟がいて一緒に遊んだり勉強したりいつも温かい食事があって会話の時間があって温かい布団で眠って」


 うつむいていたサトシくんは顔を上げ理想的な家族のイメージに目を輝かせる。「おれは再婚に反対だった。お父さんはお母さんのこと忘れちゃったの?って」 


「誰だって幸せになりたいに決まってるだろ」 正論にサトシくんは「おれは・・・今の母さんの接し方がわからない。去年は心音(ここね)が産まれて大変だったし、産まれてからも父さんも母さんも心音につきっきりで」それは寂しいよな。多感な年頃だ。「そっか。大変だったな」


 「姉さんはしつこいくらいかまってくれたけど」「ケイトはひとりっ子だったし、弟ができて嬉しかったんだろ」更に下に妹ができたんだ「弟くんが寂しくしないように姉さんが気をつかってやってたんだよ」再び目を輝かせ「そっか。おせっかいなんだよ姉さんはっ」再びコーラを飲むがずずずっと音を鳴らす 「コーラ無くなっちゃったな。そろそろ店を出ようか」 




 俺とサトシくんは広場に来ていた。「雨が降りそうだな」「うん」話してくれるのを待つがサトシくんはうつむいたままだ。俺はしびれを切らして 


「もうすぐゴールデンウィークだな。なにか予定はあるの?」「なにか考えとく」ノープランか。そんなもんだな。


 「来月ってさ」「ん?」「あるじゃん、母の日💐‪‪𓂃 𓈒𓏸໒꒱」


 そういえば、一昨年ケイトと父の日について話し合ったな。ははーん?さては 


「何かしたい。どうしたらいいかな?」真剣なまなざしで俺を見つめる。


 「やっぱり姉弟だよ」

 たとえ血の繋がりはなくてもな。「えっ、何が・・・?」


 せっかくだから考えてやるか。 


 〜64話へ続く〜 

#僕のヒーローアカデミア

 #ヒロアカ 

#ホークス

 #小説

 #夢小説

 #中村悠一さん



 コナンくんのCMでお馴染みのチキンタツタの新発売の油淋鶏チーズチキンタツタ美味しかったです😋💕食後はSUNAOのソフトクリーム🍦を食べてサッパリしました😄 #名探偵コナン #チキンタツタ