お台場についた



夜中のお台場は人がいなくて、凄いキレィ




とりあえず、バイクをとめて、砂浜を歩こうとTさんが言ったから、砂浜に向かった






スーツに革靴のままのTさんと、サンダルの私







Tさんは靴を脱いで、スーツのズボンを膝くらいまで捲り上げて


私はサンダルを脱いで挑んだけど…




久々の砂浜の感触はちょっとくすぐったくて





今の私の心のようだった







何度も転けそうになりながら、一生懸命歩いたけど、途中でTさんが手を出して





『こけたら大変だから』




って、チョットはにかみ気味の笑顔で言ってくれた






私も照れながら、このとき

Tさんの手に初めて触れた






温かくて、大きくて、少しゴツゴツした男っぽい手







私を笑顔にする魔法の右手






Tさんが何かしてくれる度に、私の心はどんどん満たされて、






どんどん好きになってく







一緒に少し明るくなった空に光るレインボーブリッジを観ながら、
写メをとったり。




チョットだけ海に入って



『まだ少しだけ冷たいね』




って笑って








時間は4時半を回っていた








Tさんはしきりに


『かわいいね』



って言ってくれた






私はただ恥ずかしくて






『そんな、からかわないでください!』




って笑いながらごまかして





さすがに疲れて川崎に帰った



帰りもTさんにつかまりながら、

『眠かったら寝ていいよ?』





って言ってくれるけど


私はせっかくTさんと過ごすこの時間を眠ってしまうのが勿体なくて、



一生懸命『大丈夫です』って言いながら起きてた




そして、夢から覚めた








家に帰ってきた私






Tさんと過ごした時間が忘れられず



眠りについた






起きたらやらなきゃならないことがある




彼に別れを告げなきゃ






それは辛い決断




彼と付き合いだしたのは、入社少し前で、まだ3ヶ月位だけど、


社会人になって辛かった私を時には厳しく、優しく支えてくれた





でも、二人は選べない





こんな気持ちのまま、彼と過ごすのはダメだ
お台場まで向かう、Tさんの背中



京浜道路が綺麗で。



たまに見える海が、嬉しくて



私はもぅTさんの背中で



『今まで社会人って、凄い辛いコトしかないって思ってた
でも、今、凄い楽しい!楽しいっっ!!!!!!
ありがとTさん。私、凄いコンナ楽しいと思ったの初めてだょ』




Tさんは、優しく笑って、『よかった。いつも頑張ってっから、ご褒美だょ』って言ってくれた




大学迄実家に居た私は、夜中にこんなに遊んだコトなかった

夜の道路がこんなに綺麗で、こんなに少ないなんて知らなかった



夜の海が、こんなに綺麗だなんで知らなかった




高いビルから見る夜景じゃなくて、地上から見る夜景もキラキラ綺麗だって、知らなかった








たくさん知った


Tさんのコトも、自分のコトも