2016年イギリス公開(日本未公開)のサスペンス+ラブストーリー映画。

 

主演はカティアとローレンの二役のレベッカ・ファーガソンさん。

 

 

以下、あらすじ



1959年のソヴィエト連邦、アレクサンドル(愛称サーシャ)は同僚の友人ミハイル(愛称ミーシャ)に連れられ一緒に社交場を訪れる。

 

そこで出会ったカティアに一目ぼれしたサーシャは、カティアとの交際を始める。

 

実はミーシャはアメリカの諜報員でカティアは彼の部下だった。

 

ミーシャは外務大臣付きの職員をしているサーシャに近づき、ソ連の機密情報を盗み見るか写真に撮るようカティアに命じる。

 

舞台は変わって1992年のアメリカ。

 

ソヴィエト連邦が崩壊したニュースがテレビで放映される中、年老いたサーシャはアメリカで暮らしていた。


アメリカ亡命時に連絡が取れなくなって行方不明の妻カティアを日々思っています。

 

そこへ姪のローレンが訪れ、近々ロシアで行われるアート展覧会に作品出展の招待されたことをサーシャに伝える。

 

サーシャは反対するがローレンは自らのルーツであるソ連を訪れたいとサーシャの制止を振り切って行ってしまう。

 

サーシャはローレンに生き別れた愛する妻の面影を重ねていた。

 

ソ連はロシア連邦に変わっており、ローレンは現地記者のマリナに協力を求めて、叔母のカティアの行方を調べ始める。



舞台は過去にもどる。


1962年、結婚したサーシャとカティアは表向きは幸せに暮らしていたが、相変わらずカティアによる機密情報収集が続いていた。


ところが外務大臣が情報漏洩に気づく。


職員が集められ、犯人を特定するよう命じる。


カティアはサーシャを本当に愛してしまっており、意を決してサーシャに自分はアメリカのスパイだと告白する。


サーシャはスパイ目的で近づかれたのかと傷つくも、カティアは本当に愛してるから白状したのだと伝える。


ただ、これが発覚すればサーシャも自分も秘密警察に捕まるから、一緒にアメリカに亡命しようと伝えるのだった。


おりしも外務大臣から犯人が拘束されたと聞いたサーシャは平静を装いつつ、内心ではカティアが捕まったのかと動揺した。


サーシャは帰宅してカティアが無事だとわかると安心しつつ、アメリカ亡命に腹を決める。


ちょうど外務大臣に付いて訪米することが決まり、そのタイミングで亡命する手はずが整えられてるとカティアから聞くサーシャ。


そしてサーシャは無事亡命に成功したが、妻のカティアと連絡が付かないと聞かされ苦悩する。


カティアはどうしたのか?




以下、ネタバレ



1992年姪のローレンが現地記者マリナの協力のもと、ミーシャことミハイルが存命していることを突き止める。


一方でローレンに隠れてマリナは不可解な動きをしており、サーシャにロシアに来るよう挑発的なFAXで促していた。


ミーシャに会いに行くとすっかり酒浸りで落ちぶれており、アメリカ亡命で豊かな暮らしをしているサーシャに比べて自分は酷い暮らしをしていて、余命もわずかで協力する気もないと言う。


それでもローレンはカティアのことを話す気になったら展示会場に来るよう伝える。


突然のサーシャのロシア訪問に驚くローレンだったが、マリナはサーシャが亡命したことで外務大臣だった父が処刑されて自分は孤児になったと責める。


サーシャはカティアのことで頭がいっぱいで、上司やその家族に降りかかった不幸に思いがおよばなかったと真摯にマリナに詫びる。


マリナはその言葉を聞きたくてロシアに来るよう仕向けたと白状する。


マリナの正体、サーシャをロシアに招いた理由がこれでわかります(*´ー`*)


そして展示会場にはスーツケースを持ったミーシャが訪れます。


サーシャとミーシャの久々の再会だったが、ミーシャが告げた内容は衝撃的でした。゚(゚´Д`゚)゚。


カティアはサーシャの亡命の手筈が整った後、上司のミーシャに会って自分もアメリカに亡命できるようにして欲しいと懇願します。



ここで私は諜報員は捨て駒にされる身分だから観ていて大丈夫か?って思いました(⌒-⌒; )



嫌な予感が当たり、ミーシャは外務大臣が拘束したスパイとは自分のことで、秘密警察によるひどい拷問でソ連に寝返ったとカティアに話します。


カティアはよりによって秘密警察側になったミーシャにアメリカ亡命の話をしてしまいました(>_<)


ミーシャは大人しく自分と一緒に秘密警察に出頭するように伝えますが、カティアは逃げようとします。


カティアに向けてミーシャは拳銃を撃ち、カティアは倒れます。


ミーシャが持ってきたスーツケースにはカティアからサーシャに宛てた手紙が入ってました。


これは自分に万一のことがあってアメリカに行けなかったらサーシャに渡して欲しいとミーシャに預けていたものでした。


サーシャへの愛する気持ちが書かれていて、泣けてきます(>_<)


カティアは愛するサーシャとの暮らしを夢みていたけど、連絡が取れない段階で既に亡くなっていたことが、30年も経ってやっとわかったのですね(´;ω;`)


アメリカとソ連による冷戦時代、両陣営のスパイの暗躍はすごかったでしょうし、それによって目には見えない所で数々の不幸を生んだと思います(´-ω-`)


旧ソ連や旧東ドイツには秘密警察なるものが、一般民を監視して思想や言論を統制しており、国民同士で密告させるなんてこともあったようです。゚(゚´Д`゚)゚。


時には親兄弟同士なのに反政府思想の言動を密告したなんてことも(;´д`)


最近の中国習近平政権が自由開放路線から再び旧時代路線に戻す動きがあるのが心配な所です(*´-`)