野生動物は子離れを厳しい形でする。
親から徐々に或いは急に拒絶される子をアニマルドキュメント等で見ると、胸が痛い。
集団で生きる動物でも、自立出来ない子は淘汰されてしまう。自然の摂理なので致し方ないと思うと、余計に胸に迫ってしまう。
振り返って、人間社会で子離れしない親を見ると苛々してしまう。野生動物と違う意味で自立させないと、子の不幸になる。親も不幸になる。
独断と偏見で言うけれど、
子離れしない親は子供に自分の理想を当て嵌めて、そうで在る様に育てようとしてしまうし、子供が自分の嵌めた枠から飛び出そうとするのを許さない。
こう言う親に育てられると、子供は指示が無いと動けない人間に育ってしまう。親は普通、子供より早く居なくなるから、其の後の子供はどうなるのだろう。この場合、トバッチリは家族に限定される。
自分の子供は自分の理想の子供だと言う幻想に生きる親の場合は、子供は周囲にとって迷惑至極な存在になってしまう事もある。幻想に生きる親は、我が子の非は認めないから、子供が過ちを犯しても謝らす事反省させることが無い。
そんな風にして育った子は、不幸である。
親から社会生活の基本も人生の目的を探す術も、教えて貰えないから、曲がらなくても良い方向に曲がってしまったり、真直ぐな道が見えないから、むだな遠回りをしてしまう。
そして親は理想から外れた子供に苛々して、上手く行かない原因を環境とか社会に押し付ける。
そんな憤懣や愚痴を押し付けられる周囲は大変な迷惑である。
そんな親に成らない秘訣が有ります。
自分の子供の全て。長所も欠点も有りの儘受け入れる事です。
私は此処に気付いて、子離れしました。親が子離れすれば、子供は親離れします。
子供には元々、そう言う力が有るのです。
占いは科学です。統計学で有り、心理学でも有ります。自分と家族の性格や思考の癖等を占断して見るのも良いでしょう。大事な子供時代や不安定な思春期を大過無く乗り越える一つの手段です。
