今日は御子さん連れの方と一緒に仕事をしました。

お子さん達は、四時間近い長丁場をキャアキャア言う訳でもなく、其々の世界を作って実に楽し気に過ごしているのが印象的でした。御母さんも、女性特有の全方位への観察怠りなく、仕事は確りなさって、お見事!

一緒に仕事をしている人も、阿るわけでもなく無視するわけでもなく、年下のお子さんが流石に飽きそうになると、静かに集中できる簡単な遊び道具をさっと渡していました。

これまたお見事。

 仕事が終了したら、途端にお母さんに纏わりついて愉し気に飛び跳ねたり、笑ったり、互いに無邪気なおバカさんを遣って居たり。

ちょっと、私は胸が痛かったのです。

私には此処まで無邪気に楽しい子供時代は無かったなあ。

兄弟と遊んでいても、周囲の大人達が何かと口出し手出しをしてきたので、無口な兄弟に代わって私が一々説明したりした。

もう、その時点で楽しめないし愉快じゃないし、おバカも出来ない。

今、純粋に子供を満喫している此のお子さん達は、私よりもずっと早く、自分達で人生を創る域に辿り着けるだろうな。

寂しい気持ちと、魂の芯が温まる気持ちと、複雑な感覚でした。