【自己肯定感を高める習慣】
「星野修さんのメルマガ」より
前祝いの法則 ひすいこたろう 大嶋啓介著
高知県・中村高校の野球部員たちの素晴らしい「習慣」を紹介させてください。
彼らは、1週間ごとに「これをやります」と、自分との約束を3つ決めるんです。
生活面と野球面、この3つの分野で、1週間で自分のやることを自分で決めます。
たとえば勉強だったら、この1週間は30分、机に向かって英単語をやるとか、野球面だったら素振りを1日100回とか、生活面なら、お母さんの皿洗いを手伝うとか。
この目標は自分で決めていいので、自分ができると思える3つの約束を1週間ごとに全員の前で発表するんです。
表が貼りだされていて、この1週間でその3つの約束が守れたかどうか○か×か書きます。
それを見たら、16人全員、何カ月も全員マルになっているんです。
自分1人が×になったときにチームのみんなに申し訳ないので、知らず知らずのうちに、自己管理能力も高まっていくのです。
自分がムリなく出来ることを3つあげるのですが、それが何カ月も毎日○がつけられている表を毎日見る。
これは潜在意識から見ても、素晴らしいことです。
自分が約束したことは100%実現できるんだというのを毎日、潜在意識に落とし込んでいるんです。
自分との約束を守る日=自信
チーム全員で約束を守る=一体感
こんなことを毎日しているので、中村高校の選手たちの表情はとってもイキイキしています。
これも、自己肯定感を高めるための習慣です。
さて、そんな中村高校は甲子園に出られたのでしょうか?
彼らの高知県には、名門、明徳義塾が君臨しています。
明徳技術は、毎年、全国から優秀な選手が集まるのですが、中村高校は公立なので、生徒は近くの地元の子ども達だけ。
しかも、選手層が16人と圧倒的に薄いんです。
おまけになんと、選手3人が骨折をしながら試合をしていたのです。
骨折していることが相手に見つからないように、なるべくボールを投げなくてもいいファーストを守り、ファーストの牽制がくるたびに、わざわざボールをピッチャーのいるマウンドに走って届けたり・・・
審判にもわざわざピッチャーのところまで行くのは時間のムダだから「投げなさい」って言われてるんです。
でも骨折しているから投げられないんです。
バッターボックスに立つときも、骨折していますから、監督からは「バットを振るな」と言われていました。
でも、ついついバットを振っちゃうわけです。
すると、なんとタイムリーヒット!
結局、明徳義塾を破って優勝して、甲子園出場を果たしたんです。
それこそ、ミラクルです。
骨折していた選手3人は、ポッキー1号、ポッキー2号、ポッキー3号と監督に名前をつけられていました。