ディープボンド: 悲運のステイヤー、ついに頂点へ
ディープボンドは、2017年生まれの競走馬です。父はディープインパクト、母はキズナという良血馬で、2019年7月に新馬戦を勝利し、デビュー戦を飾りました。
2020年:G1初制覇と天皇賞(春)2着
その後、神戸新聞杯、菊花賞とG1レースに挑戦するも、惜しくも2着に敗れます。しかし、2020年京都新聞杯で念願のG1初制覇を達成し、その実力を開花させました。
そして、悲願の天皇賞(春)に挑みます。コントレイルとの壮絶な競り合いを演じ、2着に惜敗。しかし、そのパフォーマンスは競馬界に大きなインパクトを与えました。
2021年:凱旋門賞挑戦と落馬
2021年、ディープボンドは更なる飛躍を目指します。宝塚記念では4着と健闘し、着実に力を付けていました。
そして秋、ディープボンドは悲願の凱旋門賞に挑戦します。しかし、レース中に落馬し、無念の競走中止となってしまいます。
復活への道
落馬のダメージから立ち直ったディープボンドは、2022年2月に復帰。阪神大賞典を勝利し、G1レース2勝目を挙げました。その後、天皇賞(春)では3年連続2着と、安定した成績を残します。
2023年:頂点への到達
そして2023年、ディープボンドはついに頂点に登り詰めます。天皇賞(秋)で圧倒的なパフォーマンスを見せ、G1レース3勝目を達成しました。
ディープボンドの強さ
ディープボンドの強さは、以下のような点に挙げられます。
- 直線の末脚
ディープボンドは、直線で鋭い末脚を繰り出すことができます。これは、父ディープインパクト譲りのスピード能力によるものです。2023年の天皇賞(秋)では、上がり3ハロン33秒9という驚異的なタイムを記録しました。
- 勝負強さ
ディープボンドは、勝負所でしっかりと追い込むことができ、競り合いにも強いという勝負強さを持っています。2022年の阪神大賞典では、内で包まれた不利を克服し、外から差し切って勝利しました。
- コース適性
ディープボンドは、長距離戦を得意としており、特に起伏のあるコースで力を発揮します。2023年の天皇賞(秋)では、京都競馬場の坂道を力強く駆け上がり、後続を寄せ付けませんでした。
今後の展望
今後、ディープボンドはさらなる高みを目指して挑戦し続けるでしょう。
- 凱旋門賞再挑戦
ディープボンドの目標は、凱旋門賞制覇です。2023年秋は回避しましたが、2024年秋に再挑戦する可能性は十分にあります。
- 国内G1制覇
ディープボンドは、まだ天皇賞(秋)以外で国内G1レースを制覇したことがありません。今後、さらなるG1タイトル獲得を目指していくでしょう。
ディープボンドは、競馬界に大きなインパクトを与えた競走馬です。今後もその活躍から目が離せません。
参考資料
- netkeiba.com: https://db.netkeiba.com/horse/20171021701
関連ニュース
昨年暮れの有馬記念15着後、阪神大賞典(3月17日、阪神芝3000メートル)で始動するディープボンド(牡7=大久保)は岩田望との新コンビで臨む。
29日、岩田望が調教に騎乗。大久保師は「いい感じに動けていました。来週も乗ってもらい、1週前なのでしっかりやる予定です」と今季初戦を見据えた。
阪神大賞典は21&22年と連覇を飾り、23年は5着。4年連続参戦で3度目Vを目指す。