おはようございます^^

今日はこのあと、さちさんと定例デートに行ってきます!

その前に、昨晩

ティッシュを大量消費して、目を腫らせつつ読んだ作品のレビューをUPして行きます。





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朝目覚めると、福山の隣にみすぼらしい中年の男が眠っていた。酒に酔ってお持ち帰りしたらしい。見覚えのある顔、細い綺麗な指。・・・男はなんと、福山が勤める会社の経理部の部長・仁賀奈だった。仁賀奈は50歳の今まで童貞で女性は勿論、男性とも付き合ったことがないという。初心で化石のような男が新鮮で福山は「年下の可愛い恋人」として付き合い始めるが・・・・・・。

はじめにこの本を知った時、30歳と50歳のお話と聞いて
読んでみたいという気持ちがほとんど湧いてきませんでした。

そして、実際に読み始めてみても
最初の何ページかを読んだ時点では
「こんなくたびれたオジサンのこと、何処がどう転べば好きになっていくのかわからない」
という印象しか持てていませんでした。

特に見た目が若い訳でもなく、とてもハンサム(敢えてイケメンとは言わないw)と言う訳でもなく
仕事がバリバリ出来る訳でもなく
しかも、50歳になるまで男女共にお付き合いをしたことがない童貞中年・仁賀奈。。。
かたや、20代の頃は道を歩けばあちこちから声を掛けられるくらいにもてていて
恋愛は遊び位にしか思ってないような最低な男・福山。。。

それが、酔って記憶をなくしている間に
このサエナイオッサンをお持ち帰りし、セックスまでしてしまったことをキッカケに
自覚のないまま、仁賀奈に嵌っていく様が見事なまでに描かれていて
この辺りまで来ると、読者もすっかりこの福山の気持ちに自分の気持ちがリンクしてきて
なぜかどうしようもなくこのオジサンがかわいく思えて来てしまってるんですよね^^;
この時点では、仁賀奈がまるで初心な乙女の様だな、と思ってました。
(その思いは、後半大きく裏切られるわけですが。。。)

福山も、もうすっかりこのかわいいオジサンに夢中になってたワケで
このあと、仁賀奈の行動に振り回され、傷つけられても
それでも何度も何度も期待をして、また打ちのめされるのが痛々しくて
報われない福山の気持ちを考えると、涙が止まりませんでした。

もしかして、このまま福山は救われないままなのだろうか?
もうこの最低男を赦してあげて?
そんなことを心の底から願いつつ
ラストまでビクビクしながらページをめくることになりました。

普通のBL作品なら、ラストは確実にハッピーエンドになる、と思えるんですが
そこは木原作品。。。
このままもやもやした気持ちを抱えたまま本を閉じることになる可能性も有ったので。。。

ラストは、実際に読んで確かめてください。



この作品を読んで
恋に落ちる時は、なにがきっかけになるかわからなくて
しかも、相手の条件なんてあってないようなものなのかな?と
そんな昔の甘酸っぱい気持ちや
本気で恋をした時の終わりの辛さが蘇ってきて
そして、それでもまた恋がしたい、と思ってしまいました。




ちなみに、とても素敵な作品でお気に入りですが

これをドラマCD化して欲しいか?と言われると。。。微妙w

福山は誰がやってもいい感じになると思うけど

仁賀奈が。。。誰がやっても萌えからはほど遠いんじゃないかと。。。

冴えないオッサンだから、艶っぽい声じゃダメだしね^^;